「隈倉さんは甘党なんだね。なんだか可愛いね」


「…いや。甘党とか、そういうわけじゃなくてだな。脳には栄養補給が必要だろう?」
「知ってるよ。でも宗谷さんはブドウ糖をそのまま入れてるじゃない。それよりもケーキを選ぶってことは、甘党なんだよ。隈倉さん」
「で、それがどうかしたのか?」
「好きだなあって」

 ブッーー!

「わ、開汚い」
「…お前、隈倉は、あれだ、旅館の壁をぶち破るような力があってだな」
「知ってるよ。だから、その本物の熊みたいな人が、甘党っていうのが可愛いじゃん。俗にいうギャップ萌え?」
「ぎゃっぷ…もえ?」
「うん。隈倉さんかわいい。今度見かけたら話かけてみよー」
「おい、その、ぎゃっぷもえっていうのは…」
「うーん……平たく言うと、開がすごく甘えん坊とか」
「…はあ?」
「スミスくんがすっごい冷酷非道だったりとか」
「…はあ!?」
「後藤さんが抱きしめてくれたりとか」

 ガタタタッ!

「はあああああ!? お、お前そんなことされたのか、そ、そうなのか!!!!」
「物の例えだよ…ギャップの話だよ…相変わらず後藤さんには敏感だなぁ開は…」
「じゃ、じゃあ本当にされたわけじゃないんだな…?」
「当たり前じゃん」
「良かった…これ以上俺の胃腸をいじめないでくれ…」
「そんなに深く信じたの!?」


(~20110527)
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