「エレン……何を見つめている? 脇腹が痛むのか?」
「…いや……脇腹が痛くて何を見つめるんだよ……」
「ミカサ、エレンはあの子を見てたんだよ。ね、エレン」
ガタタタタッ
「なっ…なっ……」
「そうなのか……エレン?」
「ち、ちが……別にあいつのことなんか…」
「私がどうかしたー?」
「あ、」 「…おはよう」 「!!」
「おはよう、エレンはどうしたの、そんなびっくりした顔して。脇腹が痛いの?」
「(俺はそんなに脇腹を痛めている印象があるのか…?)なんでもないんだ…おはよう」
「なら良いけど!」
「ねぇ、君は恋人とかいるの?」
「オイ、アルミン!」
「うん、いるよ!」
ピシッ
「(エレン……なぜ固まっている)そうだったのか……誰なんだ?」
「えっと……」
グイッ
「オイ。ちょっと来い」
「あ、リヴァイ先輩」
「……襟に糸くずがついている」
「あ、有難うございます」
「俺の女ならンな恥ずかしいところを見せんじゃねぇ」
「……!はい、すみません」
「あの子ってリヴァイ先輩と付き合ってたんだね」
「……アルミン、エレンが何を言っても反応しないんだが……」
( ~20120603 )