2012/11/04 23:49
▽やたら長い

>>藤本棋竜と女子高生
 藤本さんの夢を書くにあたり、何度コミックス4巻を読み返したことか笑 印象的な桐山くんに対して激励を飛ばすシーンや、冷たく勝負を判断するシーン、この人はどんな子と組ませればよりこの人らしさを出せるかな、そんなことを考えつつも、指定は「女子高生」で、しかも「藤本さんが一言でも喋って1ミリでも動いてくれれば……」というなんともお優しいお気遣いを頂いてしまいまして、とても楽しく書くことが出来ました。
 果たして女子高生を恋愛の関係に置いて良いのだろうか、それよりお爺ちゃんと孫的な関係の方がいいんじゃなかろうかなどと悩んだのですが、そこはまあ、つい。二人の出会いは光源氏的なものを想像しています。昔好きだった人にそっくりの少女を発見して以来自分好みに育て上げた藤本さん。良いですねぇ……。出会いは将棋会館なので、彼女も将棋関係の家なのかしら? 会長が可愛がってた棋士の娘さんで、ある日突然両親が亡くなってしまい身寄りがなく、会長が親代わりのところ(あれこれどこの桐山くん?)を藤本さんが発見して。無理いって預からせてもらって。とか。藤本さんは真面目だから、父親として引き取ったんじゃなく恋人として引き取ったことを強調してそうですね。あくまでも彼女には彼女の両親を覚えてて欲しいわけで。彼女の人生を狂わせたことを承知で、償いじゃなく彼女を愛してる藤本さん。彼女自身も昔からお父さんじゃなく恋人だといわれてきたので今こういう風に育って、それはつまり彼女が小さい頃からあれやこれや……って、
 とんだロリコンじゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!
 すみません。私が暴走しました。藤本さんはそんなお人ではありません。すみませんでした。

>>スミスで妊娠ネタ
 いわれた瞬間から、するりと光景が浮かびました。これが後藤さんならばどれほどドロッドロになることか……。ちょっとコメディちっくで、でも彼女にでれっでれなスミス。リビングで報告するんだろうなとか。彼女はしっかり者なんだろうなとか。アニメを再生するみたいに1シーン1シーンが浮かんできて、久しぶりにほのぼのとしたお話がかけました。萌えポイントというか……うーん、「らしい」かな、と思うのは、やっぱり弾みのプロポーズですかね? スーツ着て、高級レストランでプロポーズなんてスミスには似合わない! 将棋やってるときはすごくかっこいいのに、ちょっとへたれてる、そのギャップが良いのだと思います。

>>ワタル
 リクいただいた方が、ピクニックガールを好きだと仰ってくださって、嬉しくて、なんとなくピクニックっぽい文体にしてみました。大筋としては、ただひたすら「ワタルが機嫌悪い」ってだけなんですけどね笑 その大筋をどれだけ脹らませられるかなって。人を慰めたいときに、どうすればいいか分からなくてもどかしいときってありますよね。そういう細かくてリアルな描写に挑戦してみたかった次第です。ワタルもワタルで、まだジョウトのチャンピオンに就任したばかりで、新しい環境ってストレスも溜まるし、若いから舐められてしまうこともあったんじゃないかなーなんて。でも、彼女が本音をぶちまけたことでワタルは頭を殴られたような衝撃があったんじゃないかな。落ち込んでいるときってどうしても自分が世界の中心になってしまって、周りを考えられないことがあると思うんですが、気づかせてくれる人がいるというのは良いですよね。ワタルはいい人に出会えてよかったと思います笑

>>消えるからこそ愛おしい
 「幸福論」様に提出させていただいた作品。初めてのハンジ夢です。なぜハンジなのかと問われれば、やっぱり最新刊での男前っぷりと、リヴァイのマンネリ化なんですかね笑 なにが問題かって、ハンジさんの性別が、まだ判明してないということ。これには困りましたね。でもまだ判明してないんだから、いいじゃないか男で。男ということにしちゃいました。「彼」描写、使っちゃいました。世間では女説が濃厚みたいですが……。
 最初は幸福とは何か、みたいな描写をしようかと考えたんですが、この小説の指標は、幸福の中にいるときは幸福とは思わなくて、なくなってしまうときに、「あ、あのとき幸せだったんだ」って気づくんじゃないか、という。だって生まれたときから幸せならば、自分が幸せであることに気づかないでしょう。生きて帰ることができるかわからない壁外調査は彼女にとっての絶望。寝てしまえばそれがきてしまう。だからハンジの「おやすみ」という言葉は彼女にとって呪いの言葉なんです。でもその絶望の瞬間、最も幸福を思い出す。あの甘いコーヒーの香りとか、ハンジの優しい言葉。それら全ての暖かさを思い出して彼女は泣いてしまった、というわけです。タイトルはそんな意味をこめてつけました。素敵な企画に参加することが出来、とても嬉しく思います。有難う御座いました。
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