俺のライバルは召喚獣!?
隣にふわりと緑色の獣が舞い降りた。
どうも11が召喚したらしい。
「カーバンクル、おいで!」
「きゅうっ。」
11はぎゅうとカーバンクルを抱きしめる。
そして、カーバンクルは甘えたような鳴き声を出す。
「ぬいぐるみみたいで、ほんっと可愛い!」
「きゅるる。」
11は俺に見向きもせず、カーバンクルと戯れている。
そんな・・・・。
俺だってさ、11をぎゅっとしたいんだ。
できれば、11に甘えられたいんだ。
ただ今の状況じゃ、カーバンクルにさえ勝てそうもない。
どうしていつも俺はこうあるんだろう。
「フリオ?」
いつの間にかカーバンクルを戻した11が心配そうに声を掛けてきた。
「なぁ、俺のコト・・・どう思う?」
「え?フリオのコト?」
「あぁ。」
「どうって・・・んー。」
一体どう思われているんだろう?
すごく気になって仕方ない。
「・・・素敵だと思うよ。のばらとか。」
「他には?」
「あとは・・・なんでも一生懸命なのがいいと思うよ。」
「そうか。」
11から俺は恋愛対象として、映っていないらしい。
今の発言からすれば、俺のコトを戦友としか見てくれていない。
やっぱり、駄目か・・・。
「あとあと、不器用で照れ屋でとってもカッコいいの!」
11は明るく笑って続ける。
「そんなフリオがあたしは好きなんだよ?」
「え!?」
「嘘じゃない、本気だよ。」
俺の気持ちは空回りしていなかった。
「・・・11。」
「好きとか、言わないでよ。恥ずかしいから・・・・」
なんだ、意外と11、恥ずかしがり屋なんだ。
「じゃあ、それ以外ならなんでもいいのか?」
「・・・ちょ、ちょっと待って・・・!?」
11の頬にそっと口付ける。
初めて女の子に触れたかもしれない。
初めて触れた愛しい11。
大切にしてやらないと、すぐにでも壊れてしまいそうで。
「この戦いが終わったら、俺の気持ちとのばらを受け取って欲しい・・・」
「・・・もちろん、いいよ。」
そう言って、俺から目をそらす。赤くなった顔を隠すためだろう。
カーバンクルをもう一度召喚して、何もなかったのように戯れはじめた。
「あっ、カーバンクルっ!」
召喚された緑の獣は俺に体当たりしてきた。
「ぐるるるるっ!!」
愛らしい外見とは裏腹な黒く低い声を出して、威嚇してきた。
もしかして・・・コイツ・・・・。
「ご、ごめんね。」
「大丈夫だ・・・・」
「カーバンクル、駄目でしょ!」
「きゅるるる・・・」
「しょうがないさ、カーバンクルはきっと嫉妬してるんだ。」
「そ、そうなの?」
「ああ、そうさ!俺に11を盗られたと思って。」
俺の恋のライバルは召喚獣か。
「小さい頃からずっといっしょだもんね。」
「きゅう!」
にしてもさっきの体当たりはちょっと痛かったな・・・。
小さい体と可愛い外見からは考えられないほどのパワーだった。
「フリオニール。」
「なんだ?」
「そろそろみんなのところに戻ろうよ。」
「そうだな。」
自由が欲しい。
早く戦いを終わらせて、自由を手に入れよう。
そして、そのときには俺の望むのばらも咲き誇っているだろう。
11を俺は手に入れるんだ!
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ねぎ様へ相互記念で、フリオニールです。
遅くなってすみませんっ!
カーバンクルを出してみました。
というか、私がカーバンクル好きなだけなんですけどね。
フリオのライバルはカーバンクルなんですよ(笑)
負けちゃったら、おしまいですけどね。
ほんとはもうちょっと甘くしたかったんですがね・・・・。
お気に召されませんでしたら、つき返して頂いて結構ですよ!
それでは、相互ありがとうございました!
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こちらこそ、相互記念夢、有難うございますvv
つき返すなんて、とんでもない!
召喚獣、大好物なので思いっきり萌ました!
嫉妬フリオ可愛いすぎvvv
これぞフリオ!て思いました。
私の中のフリオ像ですvv
私もこういうカンジのフリオが書きたいんですけど、文章にすると…あんなカンジになってしまってますので。
羨ましい…。
(о・ω・о)
ユウ様、有難うございました!
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