そして地球が嘲笑った
闇というものはほの暗く奥深いもの。
一度身に取り込んだ闇の力は絶大で、そこから抜け出すのは己自身との戦いだ。
そんなことは身をもって知っている。
闇を覆い尽くすほどの眩い光。
それに憧れて、追い求めて、ようやく身に宿した光の力。
戻ってはならない。
身を刺す辛さも知っているはずなのに。
だけど君の傍に居れるならと、気持ちが揺らぐ。
再び踏み込んだら、もう二度と光を拝むことは適わないだろう。
笑いたければ笑えばいい。
自分でも愚かしいと思っているのだから。
それでも。
こんな愚かしい行為を誰か笑って許してはくれないだろうか。
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