仲良し三角関係

「ほんでな、そのボディクリーム使ったらものすごく良かってん。」
「なぁ小は「へぇそうなんだ!今度試してみようかなぁ。乾燥気になってきたし。」
「…名前「それなら試供品もろたで名前ちゃんにあげるわぁ。」
「本当!?ありがとう!」

「何やお前ら!!」

バーンとユウジが机を叩いて叫んだ。大丈夫か。

「あらユウ君、怒ったら血圧上がるで。」
「どうしたご乱心ですか。」
「どうしたこうしたやないわ…さっきから俺の存在無視しよって…。」
「ユウジが入ってこないだけじゃん。」
「そんな話入れんやろ。2人で盛り上がりおって。浮気かっ。」
「それはウチに言ってるん?名前ちゃんに?」
「………両方に…。」
「それはユウジが二股だよ!!」
「あ、もうこんな時間や。ウチは生徒会の仕事があるさかい、行くわ。」
「小春ゥ……。」
「名前ちゃん、ユウ君は素直になれへん子やから世話かかるけどよろしくな。」

ほなまた〜と手を振って行ってしまった。

「…。」
「……。」
「ユウジは本当に小春ちゃんが好きだね。」
「ま、まぁダブルス組んでるしな!」
「一心同体なんだって?」
「そりゃ…ダブルス組んでるしな。」
「好きなタイプも小春ちゃんだしね。」
「それは…」
「私いなくても大丈夫だね。」
「え、何で!?それはアカンやろ!?」

ユウジの表情が強張っていく。

「…………………ぶふっ!」
「な、」
「ははは!冗談だって!!」

一瞬顔が緩んだけれど、下を向いてしまった。

「あははは!ごめんって!」
「なんや、俺の気持ち弄びおって。死なすど。」

拗ねたユウジもかわいいけど、少しいじめすぎてしまったなと反省。

「ユウジ。」
「何や。」
「ごめんね。顔上げて。」
「…いやや。」
「ごめん。あ、UFO。」
「え、どこ??」

顔を上げたユウジのほっぺに軽くキスをした。状況を飲み込んだらしく、みるみるうちに顔が赤くなっていく。

「不意打ちか…!!」
「良いでしょ。」
「UFOおらんし…っ。」
「当たり前じゃん。」
「俺傷ついたし!」
「私も堂々と二股宣言されて傷つきました。」
「う、スマン…い、いやっあれは名前が小春と仲良くしすぎとるのがアカンねや!」
「ダメなの?」
「ダメやないんやけど……。」
「けど?」

「俺ん中で名前は一番なんやから、名前にとっても俺が一番やなきゃ……。」

最後消えそうな声になっていったユウジが愛おしく思えて、力いっぱい抱きしめた。

back


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -