SpeedHeart

※大学生設定



バイト中、昔好きだった同級生と偶然再会した。

「あれ、名前?」
「…謙也?久しぶり!」
「やっぱり!久しぶりやなぁ!ここでバイトしとるん?」
「うん、最近始めたばっかで。学校終わってから入ってるんだよ。」
「そうなんか。大学近くやから俺このコンビニよう来るで。バイト何時までなん?」
「10時までだよ。」
「大変やなぁ!ほなあと1時間頑張れよ!また来るわ〜」
「うん、またね!」

忍足謙也。通称浪速のスピードスター(らしい)。でもヘタレな雰囲気で、そんなとこも可愛いなんて思ってたなぁ。親が医者だから今は医大生とかかな?
仕事中だからあまり話せなかったけど、久しぶりに彼に会えた事が嬉しかった。それに次はいつ来るんだろう、また少しでも話をしたいなと期待してしまう。

上機嫌でバイトを終え、さぁ帰ろうと裏口の扉を開けると、謙也が立っていた。

「おつかれさん。なんやバイト上がりなのに元気そうやな。」
「え!謙也?なんで!?」
「さっきまた来る言うたやろ」
「それってまた後日って事じゃ…」
「なんでもええやん!ほら、家まで送ったる。」

後ろに停めてあるバイクを指差して言った。

「いやいやいや、良いよ!悪いし!遅くなって「はいはい。」
ボスッとメットをかぶせられた。
「ん〜本当に良いの?」
「エエからメットかぶらしたんやん。夜遅いと危ないしな。」
「…ありがと…。」
「ほな行こうか。名前、ちゃんと捕まってへんと危ないで。」
「わわっ」

謙也の背中にしがみついた。
細いと思っていた身体は、広い背中でガッチリしていて。ヘタレだと思ってた彼は、以前より男らしくて。
バイクで2ケツなんて初めてでドキドキした。でもそれ以上に大人になった謙也に対して無性にドキドキしてしまったのだ。


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