2.挑発

日直はなんて面倒な仕事なのだろうか、日誌を書き進めながら一氏は心からそう思った。早よ部活に行きたい、早よ小春に会いたい、放課後の教室で一人悶々としながらさっさと終わらせてしまおうと書くスピードを速める。

「あれ、一氏じゃん。」
「おぉ名字か。どないした?」
「忘れ物しちゃって。日直めんどくさそうだね。」
「ホンマやて!部活の時間は減るし、小春に会う時間も減るし。」
「金色君と本当に仲良いんだね。」
「あったりまえやろ?小春とは一心同体や。」
「女の子には興味ないの?」
「おん。小春一筋やからな。」

へぇ、と返事をしたのが聞こえたが、構わずシャーペンを走らせる。

「ねぇ一氏。」

パッと前を見上げるとスカーフを外した名字が一氏の机の前に屈んでいた。

「…名字、スカーフ閉めや。」
「なんで?」
「なんで、って…。」
「女の子に興味ないんでしょ?」
「いやでもな、っておい…。」
「こうやって見せたり触らせたりしても何もないんでしょ?」
「俺も一応男やで?」
「男として見て良かったんだ?」

その言葉にカチンときた一氏は、名字の腕を掴みダンッと音を立てて机に押し倒した。

「なぁ、さっきから煽るような事言うて、挑発しとるん?」
「そんな怖い顔しないでよ。」
「人の事散々バカにしよって、覚悟せぇよ?」
 
名字の開いた胸元に唇を押し付け柔らかい肉をちゅっと吸い、制服のファスナーを下げる。襟をずるっと下ろし、むき出しになった肩を指でなぞると名字の体が再び反応した。そのままブラのストラップに手をかけ徐々に脱がしていく。

「意外と手馴れてるんだね。」
「名字ほどやないわ。こうされたくて待っとったんやろ?」
「そうだけどちょっと違うかなぁ。」
「は?あっ!こら何すん…!!」

一氏のベルトに手をかけ、バックルを外しファスナーを下す。存在を主張するソレを手で撫でながら名字は嬉しそうに笑っていた。

「一氏とエッチな事したいって言うのは合ってるけど、やられっぱなしは好きじゃないんだぁ。」

体を起こした名字は一氏の下着に手をかけずり下ろす。先っぽをちろちろと舐め、口に含んで上下させると一氏はうめきに近い声をあげた。

「ちょ、そんな吸ったらアカン!」
「ふぇ?こう?」
「んぅ…!」
「まだダメだよ。ね、ちゃんとお願いしてよ?」
「誰がそんな、あ゛っ」
「ずっとこのままでいいのぉ?」

一氏の眉間にしわを寄せ、耐える姿がひどく名字の加虐心を煽った。吸って、止めて、扱いて、また止めて。焦らせば焦らすほど一氏のものは硬くなり息が乱れていく。もっと乱れた姿が見たいと思い再び激しく一氏のモノを弄ぶ。
当の一氏は、早く達してしまいたいと思うものの、名字に寸止めされなかなかそれは叶わない。「お願い」をすれば良いのだろうがそれは一氏のプライドが許さなかった。しかし、自分のモノをおいしそうに咥え、楽しそうに焦らす名字に妙な興奮を覚えていくのだった。

「ん、なァっ、名字…早よイかせてくれへん?」
「どうやって?」
「どうやってもエエ、から早よぅ…!!」
「ちゃんと言って?」
「うっ…。」
「名字のお口でイかせて下さいとか、俺のチンコもっと激しく扱いていじめてくださいとか。」
「言え、るか、ぁ、んっ!」
「ちゃんと言わないと、ね?」
「ぅぁ、俺のチンコ、名前のお口でいじめて、イかせて…!」
「かっわいいねぇ。」
「あ、そんないきなり、!!」

名字が激しく扱きながら口で吸うとビクッとしてそのまま一氏は吐精した。ごくり、と飲むとそのままぐったりと机の上に体を預けた一氏の上に乗りかかった。

「な、名字、何しとるん…?」
「何って私まだイってないんだけど。」
「いや、俺もう無…う!!」
「無理矢理にでも勃ててちゃんと最後まで相手してよ?」
「あ!やめ!名字…!」
「あー本当一氏って、可愛くって好き。」




(ユウジ遅いな。案外教室でアバンチュールしとったりして。)
(女とっすか?)
(ははっ!それはありえへんっちゅー話や。)


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