wolf

「…ちょっと、寮戻んなくて良いの?」
「るっせ、んな事ァ問題ねぇよ。」

靖友は乱暴者だ。言葉も冷たいし容赦ない。
しかし本質は優しいと思うし、本当にしてはいけない事など最後の一線を超えたりはしない。
ただ、ごくたまに、手がつけられないくらいの横暴な時がある。今日はその日のようだ。

「しかもさっきヤったばっかだし…。」
「満足したとは言ってねェだろ?」

寮まで靖友を見送っていく途中人影の少ない路地に連れ込まれ壁に押さえつけられた。付き合っている女にする事じゃぁないだろ。
拒否する私を無視して首筋に吸い付く。

「んっ散々付けたじゃんか。」
「見えない所にな。」
「首は見えちゃう…」
「見せる為に付けてんのォ。」

どうやらやめるつもりは毛頭ないようだ。
首にキスマークをつけ、耳に歯を当てる。時折靖友の荒くなった息が私の性感帯を刺激し、体がはねた。それに気を良くして、耳に舌を突っ込んだり音をたてて舐め回す。靖友のペースに乗せられてされるがままだ。

「本当に耳弱ェなぁ。」
「あ、いやっ。」
「まァた嘘をつく。」
「ふっ、嘘じゃっ、は、あん…!」
「じゃぁ正直になってもらおうじゃナァい?」

靖友はスカートをまさぐり、下着を下ろして片足をぐっと持ち上げる。そして器用に自分のズボンとボクサーパンツを下ろし、固くなった靖友のモノを私の秘部に擦りつけた。

「ココぬるぬるしてんの分かる?」
「はぁっ、しらな、いっ…。」
「うぁ…すっげ、くちゅくちゅいってる。」
「あっ…やめ…」
「やめて、じゃねェだろ。」
おねだりしてみろよ、と耳元で低く囁かれ体が疼くのがわかった。

「はぁ、焦らさないで…入れて、突いっあん!」

擦りつけていたモノを一気に中に入れ突き上げはじめた。お腹側の肉壁を擦るように出し入れをされ、背中がのけ反る。
無防備になった首筋に靖友が噛み付き、私の腰を下ろすようにして乱暴に打ち付けられる。

「やっあん!あっ!靖友…!」
「はぁっ、あっ名前、きもち、い?」
「いいよぉっ、やん、あ!イっちゃ…!」
「は、名前っ…まだ、もっと…!」

ビクンビクンと体が痙攣し、イってしまった。
しかし靖友が律動を止める事はなかった。
イってもイっても貪り食うように激しく求められ、腰が砕けて立てなくなるくらいまで愛された。ぼーっと見上げた空には満月が浮かんでいた。

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