カロリーの話

新開君はいつもパワーバーを携帯している。

「パワーバーってカロリー高いよね?そんなに食べて良いもんなの?」
「それだけロードレースはエネルギーを消耗するんだよ。むしろ補給しないと走れない。それにオーバー摂取だったら今頃俺すげぇデブになってるぞ?」

確かに新開君は全然太ってない。むしろ引き締まっている。
あんなにカロリー摂取してこの体型か…おそるべし自転車競技…!!

「私も自転車始めたら痩せるのかな?」
「え、名前、痩せる必要ないじゃん?」
「そうかな。って言うか私部活やってないから、少しは運動しなきゃダメかなって思うんだよね。」
「あぁ、なるほどな。」
「でも正直、手軽に始められる運動が良いんだけどなぁ。手軽でカロリー消費が多い運動!」

まぁそんな都合の良い事なんて無いんだけどね。わかってるさ!

「じゃぁ丁度良いのがあるぜ?」
「え、なになに!?教えてよ」

と言った瞬間新開君に腕を引かれ、組み敷かれた。

「…あの意味がわからないんだけど。」
「だから、今すぐ始められるカロリー消費運動だよ。」
「この体勢からは、恋人が愛し合う行為が始まるとしか考えられないんですが…。」
「一回のセックスの消費カロリーは20分間のジョギングと同等らしいな。」

何だよその知識!と思ってる合間も新開君の解説は続く。

「体位によっては色んな筋肉使うしね。それにオーガズムの回数分カロリー消費できるって事だろ?イけばイくほど痩せれるじゃん。」

しれっとそう言って私の耳元に顔をうめてきた。

「ちょ、新開君…!」
「安心しろって。たくさんイかせてやるからさ。」

エーススプリンターの体力は計り知れない。

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