not mind control

※靖友君が踏まれます
※下ネタ気味


あれ、俺何で寝そべってんだ?
あれ、何だコレ、腕動かねー…手錠?

「靖友、」

顔を上げると座ってる名前がいた。珍しい、ピンヒール履いてんじゃん。
なんて、呑気な事思ってたら顔を蹴っ飛ばされた。

「ってェな!何しやがる!!!」
「狼気取ってギャンギャン吠えてんじゃないよ。」

ゴッ、と再び鈍い音が頭に響いた。好き勝手蹴飛ばしやがって、クソ痛ェ。口の中に血の味が広がる。何とかしたいが体は動かない。

「あのね、私、靖友の事大好きなの。」

んナ事ぁわかってるよ、さっきまではな。

「だからありのままの私を好きになって欲しいし、ありのままの靖友を見せてほしくって。」

あーつまりアレか、女王様趣向を理解しろって事か?

「まずはちゃんと靖友がある程度自覚持たなきゃね。」
「は…?ぐぇッ」

ダンッと顔を踏み付けられた。ヒールが食い込む。まったく俺が何をしたって言うんだ。

「おい名前、ヤメ、ロ」
「その生意気そうな目!あぁ凄くゾクゾクする。ねぇ、痛い?」

今まで見たことないような良い顔してやがる。ぐりぐりと足を動かされて、睨んでみたが逆効果だったようだ。何を思ったのか反対の足で俺の股間をぐいぐいおしつけてくる。平たいつま先部分が何度か睾丸から竿を往復するように擦られる。

「ンっ!」
「あれ?さっきまでの元気はどうしたのかな?」
「ざけん、あッ」
「あれあれ?元気なのはコッチじゃない?ホラホラ。」
「ハァ ぁぐっ、あ」

痛いのに嫌なのにわっけわかんねぇ。下半身に血液が貯まっていくのが分かる。時折ヒールが擦れて何か変だ。硬度を徐々に増していく股間は、俺の意思のモノでないと願いたい。
そんな俺を軽蔑するような冷たい目で見る名前。馬鹿にするように足蹴にしてぐりぐり踏み付ける名前。そんな名前の姿に、背筋が凍るのと同時に体が熱くなるのが分かったーーーーーー





ーーーーーーー「あぁぁああ!!!!」

ガバッと体を起こすとそこは俺の部屋。ベッドの上で、寝巻のスウェットを着いて。時計を見ると目覚ましより早く目覚めたのが見て分かった。

「はぁ、夢…か?…ぁ、…。」

ほっと安堵したのもつかの間、下着に感じたどろりとした感覚に頭を抱えた。重たい足を引きずりとりあえず洗面台へ向かおう。夢で見たいつもと違う名前の姿を思い出して、また頭が痛くなる思いだった。



(靖友、膝の上だっこして?)
(えっ、)
(嫌?)
(あ、嫌じゃねーけど…ホラヨ。)
(変なの。)
(そうやって上から見下ろされると、ナァ…。)

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