「でもそれ言うたらどっちもアカンねやんかー」
「うーん、どう考えても合わないと思います」
「せやろ?!なまえちゃんならわかってくれるて思ててん!」
「だってなんかお腹壊しそうな気が」
「さすがなまえちゃんは話わかるわ〜なぁ白石ィ?」
「……」
「…白石くん?」
「ん?白石?」


いやいやいや。


「ちょお待って。…自分らいつの間に仲良くなったん?」




朝席替えをしてみょうじさんと席が前後になった。
休み時間に後ろを向いてみょうじさんと話しとったら、謙也のアホがナチュラルに会話に混ざってきた。

え。謙也ってみょうじさんと知り合いやったん?




「…いつだろう、」
「あれちゃう?この前の昼んとき」
「あ、謙也くんがお弁当忘れてった時?」
「いや、もっと前か?いつやっけ」
「あ、つばさちゃんと話した時かも」
「それや!」




"謙也くん"
"つばさちゃん"

なんやねん、いつの間に。



「……ほーん」
「え、その顔何?」
「え?」
「…別に」



自分でもよう分からんけど謙也のアホ面みとったら腹立ってきた。
完全に俺の八つ当たりや。
でも、先に仲ようなったんは俺やのに。

…俺はまだ"白石くん"やのに。




「あ、あれやろ?今日ウンコでてへんのやろ?」
「え、そうなの」
「…ちゃうわ」




人の気も知らんと…。
は〜、らしくないわ。
何イライラしてんねやろ。阿呆らし。



「…トイレ行ってくるわ」
「!やっぱり便秘か…」
「え?白石くんほんとに?」
「……」
「ンガッ!!ッ痛ぁ!!」




"白石くん"





……別に、ええけど。
おもんないわ。








白石は呼び方とか変なとこ結構気にしそう。
しかも自分はちゃんと呼んでいいか確認しないと呼べないタイプだと勝手に思ってます(^∇^)ていうか短い。
謙也は名前よびとか抵抗なく自然と雰囲気で呼んでそう。


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