「蔵ー!おはよ!」
「おー。おはようさん」
「今日も素敵よ!愛してるわ?」
「おー。おおきに」
「……」



うーん、突っ込むところなのかなあ。これ。

教室へ着くなり、見たことのないスゴイ美人さんがやってきた。…かと思えば、
白石くんの腕にクネクネと絡みつく美人さん。
うん、いいけど、わたし空気。

切れ長で綺麗な二重まぶたに筋の通った鼻、薄めの唇。
オレンジよりの明るい茶髪をふわっとワックスでアレンジしていて、前髪はナナメに流した短めの髪型はとても良く似合っていた。
美人なうえにお洒落さんだ。




「あら?だあれ?この子」
「いや、さっきからおったからな。同じクラスのみょうじさんや」
「あー!噂の転校生ちゃんね?」
「……どうも」
「ふーん?思ってたより普通ね」



どういう意味ですか。
今、さり気なく失礼なことを言われた気もするけど気にしないでおく。
美人が怒ったらなんか怖そうだし。大人しくしとこう。





「アタシは花野つばさ。蔵とは見ての通りそういう中だから。よろしくね?」
「……はあ、」
「いやいや、普通に友達やろ。みょうじさん引いとるから」
「いや〜ん!だってえ〜言ってみたかったんだも〜ん?」
「……」




ぶーぶーって口で言いながら、花野さん…?は白石くんに抱きついていた。

間違いなく今まで確実に出会ったことのないタイプだ。
白石くんは慣れているのか、自分から振り払うことこそしないが、やめえや、と一応拒否していた。
あ、そこは拒否るんだ。
なんなんだろう、この二人。




て  い  う  か、…?



一つだけ、ものすごく気になることが。






「あのー…」




ハートを飛ばす花野さんと、それを軽くあしらう白石くんにおそるおそる挙手をしてみる。

さっきからずーっ       と気になっていたんですが…。
と、先ほどから感じていたただならぬ違和感の正体を改めて直視する。

そして問いかけてみる。






「…あの、花野さんて、おかまなんですか」







目の前の、とっても美人でお洒落な男子の制服を着た人物に向けて。






「えー?やだ直球ー?!怖いわこの子ー!」















ずっと書きたかったおかま連載^▽^ワーイ
花野つばさくんです。笑
おかまといっても、色々種類あると思いますが、彼女は女装とかには興味ないけど、男の子が好き!な男の子です。
綺麗なもの、可愛いものとかも好きだったりする。


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