▼脱いで
『セブっ』
「なんだ?
うわっ!」
突然名字がよたよたと倒れ込んできた。
瞬間的に生ぬるいものが胸を濡らした。
『ご、ごめん!』
「…紅茶?」
『セブが喉乾いてるんじゃないかと思って…』
下を向いてしまった名字
「大丈夫だ
本も濡れてないしな」
『火傷とかは…』
「気にするな大丈夫だ」
『良かった…
あらかじめかけるつもりで人肌くらいに温めて本にかからないように気を使っただけあるわ』
「は?」
『あっ別にワイシャツ脱いでくれるんじゃないかなとか淡い期待なんか抱いてないよ?あわよくばセブルスの素肌にどさくさに紛れて触っちゃおうなんて思ってないからね』
「 」
結局脱いではくれなかった
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