刀剣乱舞 | ナノ
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「は――――――――っ」
「ちょっとなーにー?深い溜息なんて付いちゃって」
―…幸せが逃げるでしょうが。

いつの間に忍び込んだのか、それとも自分が気付かなかっただけか。自室で吐いてから気付いたが中々の溜息が口から零れ、そしてそれについて少しばかりの呆れと心配が入り混じった様な言葉が背後からかけられた。

「楽器の鈴の在庫が少ない…」
「………は?」
「え?」

主の言葉に何故かピシリと固まる加州。それに続くように彼女の口からも随分と間の抜けた声にならない声が零れた。

「なんだよもー!俺、超心配したのに楽器かよ!!」
「何だよって何よ!大事じゃん楽器!!」
「俺はもっと深刻な悩みかと思ったの!」
「知らんわ!!勝手に勘違いしただけでしょうが!」

ギャンギャン…いや、キャンキャンとまるで小型犬の威嚇みたいな喚き合いが続く事数回。

「ふふっ」
「ぷっ」

双方共に吹き出した事で仲良く引き分けで幕を閉じた。そして加州が嬉しそうな顔をして主である彼女に提案をし始めた。

「欲しいなら取ってきてあげよっか?ま、運だけど」
「うん、欲しい!」
「オッケー、ちなみに誰の楽曲が欲しいの?」
「え―――」
「うん?」

…………間。

「主」
「…はい」
「とりあえず名前上げときなって。見てみなよ、隙間からこっちを覗く恨めしい視線の数々…」


特に長谷部の目がヤバかった。


(え、でもアイツ鈴いらないじゃん)
(…なら手に入れてあげなよ)



うちの本丸はあまり楽曲交換してないんですよね。加州、大和守、獅子王、物吉くんくらいかな。全部、好みの曲調又は推しキャラで決めてます。