主の部屋に入り目の前の光景に一時固まる五虎退。
「あ、あるじさまっ?!と、とらくんたちっ?」
「あ、五虎退くん。ごめん、勝手に虎くんたち借りてま、す…」
「そ、それはいいんですけど…えっと具合悪いのでしょうかっ?」
「ちょっとお、お腹が痛くてそしたら虎くんたちが身を寄せてくれて、そのまま甘えてます…」
「で、では夕餉は暖かいものにしますね!そ、それまでしっかり休んでてくださいっ」
「うちの五虎退くんめちゃくちゃいい子過ぎるよぉ!」
「えへへ、ありがとうございます。それまで、あるじさまのお役に立つんだよ!」
数刻後、五虎退が主を呼びに行くと仔虎と気持ちよさそうに眠っていた。
(ま、また後にしよう。起きるまであるじさまのおそばに居るんだよ)