×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -

五条




「じゃあ、終わったら迎えに来るからいい子にしてるんだよー。歌姫、繭から目を離さないよーに!」

…………間。

「あの人いつから私の保護者になったんですかね…」
「ほっときなさい、でもあながち間違ってないでしょ」
「そーですけど。あーあ、折角なら三輪にも声掛けたら良かった」
「あぁ、アンタ達やたら仲良かったわね。でも三輪は仕事よ」
「わお、万年落第生落ちこぼれのわたしとは大違いだー」
「その様子だと等級は相変わらずなのね」
「仰る通り無等級でーす」
「威張るんじゃないわよ。あ、生ビール一つ」
「初っ端から行きますね、歌姫先生」
「当然、まずはビールでしょ!」
「うちの担任はメロンソーダとかですけどね、終始」
「最強が聞いて呆れるわ」
「威厳も何もあったもんじゃないですよねぇ、わたしとりあえずお茶で」
「あと何かつまむ?適当に頼んで良ければ頼むけど」
「あ、じゃお任せします」


***


「繭、アンタ何で呪術専高に来たのよ。美輪と同じ口とか?」
「来た、って言うか連れてこられたって言うか。ぶっちゃけあんま覚えてないんですよね」
「え、なにアイツ記憶操作してアンタ引っ張ってきたの」
「いや、多分流石にそこまでは…多分」
「酷いなぁ、僕がそんな物騒なことすると思うのー?」
「「どっから湧いた!」」
「たっだいまー!繭、迎えに来たよ。歌姫、繭の面倒見てくれてサンキュー。お礼は何がいい?」
「アンタからの物なんて怖くて貰えるか!!繭の事はいいわよ、私この子の事好きだし」
「歌姫せんせーい!え、私いっその事京都校の方に行きたいんですけど」
「ダメですー!繭はあげません」
「え、わたしの意思ガン無視ですか。そうですか知ってましたけど」
「ほらほら、子供は帰る時間ですよ。先生と一緒に帰って寝んねしましょーね」
「いや、寝んねはしないよ?!」



(歌姫先生、今日はありがとうございます。また是非、今度は三輪誘いましょ!)
(時間が合えばね。あ、そうだ五条)
(ん。あ、繭ーちょっとだけ先行ってて)
(?はーい)

(それで何、告白ー?どうしようかなぁ)
((怒)違うわよ、繭の事)
(僕の可愛い教え子はあげないよー?)
(アンタなら最低限の力をあの子に付けれるでしょ、どうしてそれをしないの。そうすれば三級くらいはーーーー)
(まー、いずれはね。少なくとも今じゃない)
(権力乱用ね、今更だけど)
(やだなぁ、可愛い教え子のためだよ?使えるものは最大限使わないと)

2021/09/15 13:27