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伏黒




「あ、わんちゃんー!…と伏黒くんだ」
「先輩、お疲れ様です。俺はついでですか、あと何回も言ってますけど玉犬です」
「いや、もうこの形状見るとふもふするしかないでしょ。しかもすごい、いい子だよしよし」
「…先輩って動物結構好きですよね」
「うん、ハムスターくらいから大型犬くらいの大きさなら好きだよ」
「(結構範囲狭かった…)」
「あんまり小さいとほら、黒いアイツを彷彿しちゃうからさ」
「いや、もっと他にもいると思いますけど。なんでハムスターサイズからいきなりそいつにサイズ飛んだんですか」
「なんかもうそれしか思いつかなくて」
「極端ですね、俺たちもっと気味悪いもの日常的に相手にしてますけど」
「いや、ほら、こう…わーわーわー!ナシナシ、想像したら鳥肌立ってきた」
「一体、何想像したんですか…」
「って言うかわたし君たちと違ってあんまり前線に出ることないもんなぁ」
「先輩、戦闘スキル壊滅してますもんね」
「伏黒くん、グサッと痛い所を突いてくるね」
「すみません」
「そんな真顔で謝られても」
「でも、先輩の反転術式にはいつも助けられてます」
「え、ここでまさかのデレ?」
「…言うんじゃなかった」
「ちょっとちょっと、声に出てるよー」

2021/09/14 23:41