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平子



「お、何や茉霞やんか」
「平子隊長、おつかれさまでーす」
「相変わらず締まりのない挨拶やのぉ」
「え、締めましょうか?」
「阿呆!お前、どこ締めようとしてんねん!!」
「隊長の首」
「その手もやめや!本気やったろ今の」
「八割くらいですかねぇ」
「ホンマ、おっそろしい子やわァ。俺そんなんに育てた覚えないで?」
「育てられた覚えもないですよーだ」

………。

「なァ、茉霞」
「はーい?」
「そろそろ昇格するか」
「嫌ですよー。あと数年したらまた類稀な才を持った子が入隊してきますって」
「お前のそのセリフ、もう何遍も聞いてんで」
「でも外れてないじゃないですか。この間はあの狐目の子が三席入りして、その前にはあの眼鏡が副隊長昇格でしょ」
「狐と眼鏡て。一応、お前んの上司やろが」
「今はいないからいいんですー!あの二人、苦手なんですよね」
「せやろうなァ」
「底が見えないから?なんですかねぇ」
「ほー?俺の底は見えるんか」
「ひよ里のサンドバッグ」
「お前、どついたろか」
「じゃっ、私隊務に戻りまーす。隊長もあんまサボんないで下さいよー」

ま、サボっても私には関係ないんですけど。むしろ困るのは眼鏡ですからむしろ大歓迎。

「さらっと毒吐いて消えよんな、アイツ」


(茉霞ちゃーん)
(………お疲れ様です、市丸三席)
(顔引き攣ってんでー)
(…失礼しました。お詫びに干し芋差し上げるんでどっか行ってください)
(随分わかりやすい邪見の仕方やなぁ)

2020/12/08 12:35