だれか助けて。
頭の中のわたしがたくさん、口々に喚くの。
悪魔と天使?たくさんのわたししかいないわ、10人?わたしは、聖徳太子じゃないからそんなに、きけないのに。

いやよたすけて、だれか!
(だれもわかってくれない。)

うるさいの、わからないのコントロールできないの、わたしたちを、わたしの誰もが誰も、自分をわたしを違うわたしでさえ止められない。



(あたまおかしいんじゃないの?)
とめたいけど、とめかたわからない

けっきょくわめきごえにまけて、逃げるように腕をきって、いたくて、あたまの中のわたしたちはやっと声をあわせる。
いたい、いたい!はやくあらわなきゃ。血はでてるの?ねえ、いたくない?あ、いたくない、ちょっといたい?血もすこしね、ばかね。ばか。ばーか。だから見限られるのよ、いろんなおとこに。おんなにもなんにも言えなくて、ばかだから、ばかね。






もうやなのよ、こんなの。
病院にいくほどじゃないの。
でもまともだとはとても思えなくて。



ちゅうとはんぱ。
もうティーンエイジャーでもないのにね。
いつかは普通になれるかな。
もっと、年を重ねれば、ねぇきっと。
普通に生きれるのかな。
普通に生きれたならあなたはねぇ、きっと。




でも結局わたしはいつも剃刀を持つ。
剃刀で浅い溝を掘る。
跡も残らない、浅い溝を。
きたないきたない腕に。
腕に、溝を、。


やだな、やだな。
なんでこうなのかな。
もうやだな、わたし。
もうないちゃおうかな。










剃刀を持ったままわたしは泣く。
血のついた剃刀を持ったまま。
いつもは眉毛を剃るための剃刀を。
剃刀を。





異常と正常
(の、はざまで。)











[]
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -