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たまらないんだって、
「ねぇー名前ちゃん。」


たまたまが重なった貴重な時間。
天童の部活が急にOFFになるという異例な事態が起こり、暇を持て余していた彼女の名前の家に突然訪れてきた。

そんな彼と何をしたらいいのかわからず、静かに過ごしていると天童がおいでおいでと手招きをする。


「…なんか、可愛い。」

「エッ俺可愛いの?!初めて言われたっ」


まぁカッコイイとも言われたことないけどねぇ、と言いながら身を寄せた彼女を腕の中へ入れると頭を撫でる。


「…名前ちゃんの方が可愛いけどね。」

「…。」


久しぶりの天童の腕の中に、名前はぎゅーっと腕に力を入れて彼を抱きしめる。


「ねぇ、きょう可愛くない?それズルいよね?」

「?」


身を離し、首を傾げる彼女に一瞬の間も与えることなく唇を奪う。
甘いキスに、僅かに漏れる声。
何度も何度も離れては重ねられるそれに必死に答える名前。


「たまんないネェ…」


そのまま彼女をゆっくり押し倒せば、天童はネクタイを緩めた。
その仕草にドキリとする。


「て、天童…ま…」

「待たないし、待てないよ?」


そう言えば彼女の唇に何度目かわからないキスが落とされる。


「んっ…」


苦しくて漏れる声も天童に取っては煽りにしかならない。
彼の手が名前の腰へと伝っていくのを感じ、唇が離れた時ぎゅっと目の前の彼の首に腕を回した。


「アレ?これはもっとして欲しいってことでいーの?」


と彼女の背に左手を回す天童。


「…いいよ。」


そう言われてしまえば、天童は「我慢も何もしないよ?」と言って彼女のワイシャツの裾から肌に触れた。


-END-
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