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(フラ髑/拍手リクエスト作品)


 ズルイと思う。性別が違うというだけでこんなにも力の差があって、年下であるにも関わらず私を翻弄する彼が。
「考え事ですかー? 余裕ですねー」
「そんな、ことっ……」
 私も人のことは言えないけど、フランは表情を変えることが少ない。だけど、それはみんなの前でだけ。
「あ、やっ……」
「嫌っていうわりには気持ち良さそうですよねー」
 二人きりの時の彼は、普段の無表情とは違って、ころころと表情を変える。真剣な顔で迫ってきたり、満面の笑みで私を追い詰めてきたり、その表情に私はいつも惑わされてしまうの。私のナカをかき乱しながら楽しそうに笑う彼の顔が涙で滲んだ先に見える。
「あんまり煽ると酷くしちゃいますよー?」
 腰を揺らして、埋め込まれた彼のモノを最奥へと誘うと楽しげな声が落ちて来た。
「フラ、ンっ……いっぱい、頂戴?」
「じゃあ、遠慮なく」
今までの中で一番強く突かれて、私は年下の彼の腕の中で絶頂を迎えた。



『フェイス』


(その顔、私以外の人には見せないで)


20100725


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