にゃんこシリーズ | ナノ
※卑猥系(骸髑雲3P/拍手リクエスト作品)


 それは偶然が引き起こしたことなのかもしれないし、今まで放っておいた問題たちがここに来て一斉に牙を剥いたせいなのかもしれない。どちらにしろ彼らを前にしてクロームにはこの状況から逃れる術はない。辿る道は同じ。


「随分、楽しそうなことをしているんですね。僕も交ぜてくれませんか?」
「今まで凪を独り占めしていたのは一体誰だい?」
 任務で明日まで帰らないはずだった骸が予定よりも早く帰国してクロームの部屋を訪れた。そして、今に至る。骸は二人がいるベッドにゆっくりと近づき、ぐったりとしたクロームの腰を持ち上げてピンと立った尻尾に指を這わせると自身を挿入した。
「にゃあっ!」
 クロームは数日前、骸に教えられて通りに猫の声で鳴く。雲雀との情交で敏感になっているソコは骸をいつも以上に締め付ける。それに骸は満足そうに唇を歪めた。
「良いですね」
「にゃあん……」
 腰を振り出した骸に対抗するように雲雀はクロームに自身を咥えさせた。喉に先端が当たるように強く突く。
「んっ、んっ……!」
 何度も果てた後のクロームの体力は限界に近い。しかし二人はそんなことはお構いなしでクロームを攻め立て更なる高みへと誘う。
「ん、んにゃ」
 すぐに絶頂を迎えてしまったクロームを満足気に眺める二人。クロームは顔についてしまった精液を猫のような仕草で拭った。その手を雲雀は彼女の口元に持っていく。
「残しちゃ駄目だよ」
「みう」
 雲雀の持った自分の手をクロームは、ぺろぺろと舐める。その仕草に興奮した雲雀のモノは再び大きくなり、骸もまた第二ラウンドへの準備をはじめた。いつまでつづくのか分からない行為を前にクロームは力なく鳴いた。


20100613 『子猫一匹、人間二人』


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