にゃんこシリーズ | ナノ
 例の噂の真相を確かめるために僕は、凪の部屋を訪れた。ドアノブを捻るとガチャ、という音と共に扉が開く。自室の鍵くらいは閉めておくべきだと僕は思う。いくら信用している人間だとしても絶対に何もないとは言いきれないだろう?
「恭弥…?」
 足音に気づいたのか凪がこちらを向いた。彼女の頭の上についた三角の耳が音を拾って斜めに傾く。此処に来るまでに色々な噂を聞いたが、それが全て真実だったとはね。幻覚でも玩具でもない本物の猫耳と長い尾が今の彼女に生えていた。


「にゃっ」
「随分可愛い声で鳴くんだね」
 尻尾を軽く撫でると大げさなくらいに反応する凪。慌てて口を押さえたって今更遅いよ。人の言葉を話すことが出来るのに反射的に猫の声を出したということは、その声で鳴く機会があるということ。こんな風に彼女を躾けた人間なんて一人しかいない。最近、妙に機嫌が良かった六道骸を思い出して舌打ちをした。腹が立ったので服の中に手を入れて彼女の白い肌を愛撫する。あの男にだけ良い思いなんてさせないから。
「や、やだ、恭弥…」
「ちゃんと猫の声で鳴かないとダメだよ」
「……いや」
「ふぅん、僕に逆らうんだ。躾け直す必要があるみたいだね」
「…!」
 逃げようとする凪の尻尾を掴む。手に力を加えると凪は悲鳴を上げた。尻尾を使って彼女を引き寄せると彼女の頬は赤く染まり瞳が少し潤んでいた。
「感じてるの?」
「……っ」
 首を横に振り否定する凪の尻尾をもう一度握って同じ問い掛けをする。
「気持ち良いんでしょ?」
「ち、ちが…」
「ふぅん、そう」
「やぁっ…」
 ビクビクと震える尻尾の動きが手に伝わってくるのが面白くて、何度も長い尾に指を這わせる。
 それを何度か繰り返した後、凪の身体を壁に押し付けて後ろから一気に挿入した。
「だめ、きょうっ、あ、あッ」
「……ッ、ダメって言うわりには、すごい締め付けだよね」
「いわない、で、っ…」
 彼女の弱い部分をワザと攻めるように腰を打ちつける。
「猫の声、忘れてる。鳴かないと酷くするよ?」
「やっ…」
「声、」
「に、にゃ、ぅ」
「合格」
 最奥を突いてやれば彼女は呆気なく達した。これくらいじゃ終わらせないから、覚悟しなよ


20100505 『子猫の躾』


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