にゃんこシリーズ | ナノ
 転んでもただでは起きないとは、こういうことを言うのだろうとベッドに沈めたクロームを目の前に思った。二人分の重みに軋んだ音を立てたにベッド。それと同時にクロームの身体がびくりと震えた。ピンッと真っ直ぐに立った猫の尾が彼女の緊張を表す。尻尾の付け根から先までをゆっくり撫でると尻尾と耳がビクビクと震え、クロームの頬がいつも以上に赤く染まった。
「尻尾は感じますか?」
「っ…」
ふるふると首を横に振るクロームの表情は、僕の加虐心を擽る。尻尾の先を指で撫で回しながら片手で下着の隙間から指を入れると、ぴちゃり指に絡む液体。その音と感触にクロームの頬は更に赤く色づく。
「そう言う割りには、濡れていますね。今度は耳を触ってみましょうか」
「やっ…!」
触り方によっては耳も性感帯になるらしくクロームは可愛らしい声を零した。ふにふに、と柔らかい耳の感触を楽しむ。猫の耳は薄いものだと思っていたのだが、これはなかなか肉厚で触り心地がよい。
「クローム、鳴いてみてください」
「…っ?」
「勿論、猫の声で、ですよ」
「ね…こ…?」
「ほら、鳴かないと挿れてあげませんよ?」
クロームは一瞬だけ戸惑うような表情を見せたが、身体の疼きに耐えられずに小さな声で鳴いた。
「にゃ、にゃー…」
「クフフ、合格です」
クロームの身体を反転させ、獣同士の交わり方で僕たちは繋がった。
厄介ごともたまには悪くない


20100228 『子猫と遊戯』


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