『ごめん、待った?』

吹「ううん、全然」


こんにちは、中田佐奈です

ななななな、なんと!私、今日は、あの学校1のモテ男、吹雪君とデートです!
ついに私にも春が来た!
てかリア充じゃね?これってリア充じゃね?充実しているリアルなう、ってやつじゃね?


ここは遊園地の入口。つまり遊園地デートってやつです。なにこれリア充!
コラそこ、もう公式でやってるとか言わない。


吹「じゃあ、行こうか」

『うん!』


吹雪君の公式笑顔が眩しいぜ!
さすがモテ男。てっきりその笑顔は染岡君にしか向けられないと思っていたよ

私と吹雪君はあらかじめ持っていた遊園地1日フリーパスを入場係員に見せて、中へと入った。

さすが、平日なだけあって空いている。


普段は学校だけど今日だけは特別だよひやっふい!


『ね、ね、ね、最初はなに乗る?』

吹「佐奈ちゃんの乗りたいものに合わすよ」

『イ、イケメン!』





















円「こちら円堂守、こちら円堂守。どーぞ?」

風「こちら風丸。標的2人、遊園地への入場確認しました。どーぞ」

鬼「こちら鬼道。標的2人は我々の存在に気がついていない様子だ。どうぞ?」

豪「ちょっと待った。なんだこれ」

鬼「潜入操作だ。どうぞ?」

豪「いや、だから、なんだこれ」

風「中田と吹雪の尾行だ。どーぞ?」

豪「そういうのを聞きたいんじやなくてさ。なあ、なんだこれ」

円「“ドキッ☆2人の初々しい遊園地デートを何か間違いが起きないように調査しちゃうぜ☆”だ。どーぞ?」

豪「そういうのを聞きたいんじやないから!なんだよ!なんで俺ら、こんな茂みに隠れてあいつら2人のストーカーみたいなことしてんだよ!」

鬼「状況説明感謝する。どうぞ?」

豪「さっきからその“どーぞ?”ってやつうぜえ!いるのか?いちいちそれ必要なのか?てかこんな至近距離にいるのに何でわざわざ問いかけるんだ!」

風「臨場感を出すためだ、どーぞ?」

豪「オイイイイイ鬼道と風丸までボケに回るの止めろ!!1人だけじゃあそんな大量のボケさばききれるわけないだろ!!」

円「それは、豪炎寺。お前の力量不足だ」

豪「責任転化やめろ」

鬼「とりあえずいまいちこの作戦の主旨をわかっていない豪炎寺のために情報を整理しよう」

円「てかまずなんで俺らこんな茂みであいつら2人をストーカーしてるんだ?」

豪「それさっき俺聞いた」

風「それは簡単だ。ちゃんと中田と吹雪が遊園地デートをこなしているか確認するためだ(ドヤッ」

豪「いや、全くわからない。そんなドヤ顔決められてもこっちには何にも伝わってない」

円「それは、豪炎寺。お前の理解不足だ」

豪「お前だって絶対分かってないだろ!」

円「ああ!(ドヤッ」

豪「果てしなくうぜえ」

鬼「いいか、これはおふざけではない。任務だ。わざわざ学校を休める許可までもらって任された任務だ」

円「誰に任されたんだ?」

風「夏未だ。(〜以下回想シーン〜)」

豪「おい、今こいつ回想シーンって口で言ったぞ」

鬼(吹雪役)「“遊園地デート?”」

円(夏未役)「“ええ、新聞部からの依頼でね。男女が遊園地に遊びにいった時の色々な統計を取りたいらしいわ。それで吹雪君、あなたになら適役だと思って”」

鬼(吹雪役)「“て、ことは遊園地にタダで行けるの?”」

円(夏未役)「“条件としては必ず男女で行くこと。あとこちらから調査員を送るけど気にせず自然体で楽しんでください、ですって”」

鬼(吹雪役)「“あ、じゃあ佐奈ちゃんと行こう。いいよね?”」

円(夏未役)「“構わないわ。ただし中田さんに調査のことは言わないでよね。あくまでも自然体がいいらしいから”」

鬼(吹雪役)「“うん、分かった。でも不思議だよね。わざわざそんな1つの部のために学校を休みにして、しかもチケットまでくれるなんて”」

円(夏未役)「“大会があるらしいのよ。テーマは男女デートの実態調査らしいわ。かなり大きな大会だから学園の名誉に関わるわ”」

鬼(吹雪役)「“なるほどね。じゃあ…”」

豪「ちょっと待った!!なんだこれどこが回想!?単にお前らの三文芝居じゃねえか!!」

風「なんだ豪炎寺。今いいところだから横やり入れるなよ」

豪「お前の持ってるカンペもさっきから見えまくってるんだよ!!てかもうそれ見せろよ!!明らかにそれ見たほうが早いだろ!!」

円「なあ、俺上手かったか?役者だったか?」

鬼「中々のものだったぞ」

豪「黙れそこ!」

風「おいあまり大きな声出すな、バレるだろ。あくまでも自然体のデートを取材するんだから」

鬼「今さらバレるも何もないだろ、ほら、あいつら全く気づいてな…、ってあれ?どこいった?」

豪「見失ってんじゃねえか!!」

円「まずい、探すぞ!」

「「おお!!」」

豪「激しく帰りたい。てかなんで俺が調査員に選ばれたんだ」

鬼「調査員に選ばれる基準はさまざまだ。例えば俺は“場の状況を読み冷静に対応出来るから”とか」

豪「真っ先にあいつら見失ってた奴がよく言うな」

風「俺は“バレた時に疾風ダッシュで逃げられるから”」

豪「バレること前提?てか疾風ダッシュってお前しか逃げられねえだろ」

円「俺は“隠れるのが得意だから”…か」

豪「…ああ。最近変態から隠れてるもんな」

円「隠れるのが得策だからな。そして豪炎寺は“見つかったとき生け贄として捧げるため”だ」

豪「オイイイイイ!!だからなんでバレること前提!?」

風「標的2人、ジェットコースター前での目撃あり!どーぞ?」

鬼「よし、向かうぞ!」

豪「てか俺ら以外にも調査員っているのか?」

円「トップシークレットだ!!」

豪「なんだそれ…」













―――――――――――――――

ごめんなさぁぁい!!orz≡ズシャァァッ

全然要望に答えれてなくて本当にごめんなさい!

“キリリクでは「吹雪とヒロインのデート」と言ったのに全然デートしてねえじゃねえか!!”はい、そんな罵声が飛んできそうですね。その通りです。

調査員の方で妄想が爆発してしまいました。駄作すみません。


しかしデート、なんていいネタですよね。もうこのまま本編で使いたいぐらいです。←
あと4ページぐらいサクサク書けそうですw


それでは、キリリクありがとうございましたヽ(・∀・)ノ



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