「受け入れるかどうかは別問題として、そう思われてるってことについては少し興味深いね」
 だろ? と無理に昂らせた声がそのまま顎を伝って落ちた。だめだ。始末におえない手汗をズボンで拭う。
 三重内がすっと顔を上げた。プリントに名前を記入し終えたのだろう。
「それで?」
 そう、それで? なのだ。真っ直ぐに射抜くような目、という表現が使えないのが惜しいくらいの視線にとらわれた。
 思わず真下のプリントに目をやる。三、重、内、光、太。
 光太。
「……光あるところに影はできる」
「はあ」
「お前は俺の光だ!」
「おしゃべりな影だね……」
(影浦と三重内)



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