『し』『ね』。そう彼を否定してやったらどんな顔をするんだろう。まだ言ったことはないし、言うつもりもないし、そんなこと思ってもいない。もしあいつにこんなことを話したら、やっぱりこう言うんだろう。「きっと喜ぶよ」って。
 『し』と『ね』。唇の形だけで繰り返してみた。そうしているうちに、同じ2文字なら『す』『き』でもいいのかしら、なんてくだらないことを私は考え始めていた。
(電算機)
(相手は情報)



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