「……あ」
「ゴミですね」
「拾っちゃった」
「はい。もう少し歩いたらゴミ箱があります」
「……」
「そうですね。わざわざ落ちてるゴミを拾ってさらにわざわざゴミ箱を探して捨てられる人なんてそういないし人目が気になるのもまあ、分かります。でも一度拾ったゴミを置くのも気が引けるし自分が捨てたように見られるんじゃないかって心配になってるんですよね。じゃあゴミ箱を探すことにしたとして今度はゴミを持ち歩くこと自体が恥ずかしくなる。そうですよね。そういうことなら気にしないでください。俺のポケットは空いてますから」
「……あの」
「なんですか? 変じゃないですよ」
(東条と仁村)



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