僕は君が好きなんだ。
 そんなことを聞かされて喜べというのか。すべて嘘なのに。
「よしてください」
 僕は君が好きなんだ。きっと。
 誰に宛てるでもない言葉が喉の外側に落ちていく。ただそれを見ている。
「僕は、先輩が……」
 続きは必要ない。自分が納得できたらそれで構わない。きっと彼はそれを喜びはしないし、哀しみもしないんだ。
(田中と酒井)


|
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -