「なんか彼女、可愛くなった気がする。うん絶対に可愛くなった」

ひなたぼっこの末に縁側で寝てしまったハルと彼女を覗き込んで渚が断言する。

「そんなに人の彼女の寝顔をじろじろ見ちゃ駄目だよ」

呆れて言うと

「ねえマコちゃんも思わない?彼女可愛くなったよね!」

と同意を迫られた。

「まあ…ねえ」

密かに俺も思っていた事なので頷く。

「でしょでしょ!?」
「──渚うるさい。こいつが起きる」
「あ、ハルちゃん起きた」

お前が起こしたんだろ…と苦笑しつつ目を向けて、ハルがあまりに穏やかな顔をしているのに驚いた。

「…ハル?」
「可愛くなったんじゃない。もとから可愛かった。あと俺が可愛くした」

……ハルは真顔だ。どこから突っ込めば。


BLコンテスト・グランプリ作品
「見えない臓器の名前は」
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