ああもうどうしてうまくいかないんだろう、なんで私はこんなに下手なんだろう。
なぜもっと上手くできないんだろう。
仕事も人間関係も私生活も全部ちゃんとしたいのに。
ネガティブな気持ちが溢れだして止まらなくて手で顔を覆う。
そうしたら、後ろからぎゅうっとあたたかいひとに抱きしめられた。

「…だめ、です」
「どうして?」
「だめです。そんなに甘やかさないで。私、どんどん駄目な人間になってしまう」

大好きなひとがくすくす笑った。
あったかい。

「大丈夫、全然駄目じゃないよ。頑張ってる、頑張り過ぎるくらいに。だから俺が甘やかすんだよ。君が自分を甘やかさない代わりに」

…あったかい。
許された場所で私は少しだけ泣いた。



「#寸止め」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -