文化祭当日の特別教室の使用スケジュールでダブルブッキングがある事が発覚、訳も分からないまま対応に出されて泣きそうになっていた私を助けてくれたのは副会長の佐伯先輩だった。
双方の言い分を聞いて代替え案を提案する機転と話術に私は呆気にとられた。
「何とかなったからもう大丈夫だよ。それにしても1年生にこんな役を押しつけるなんて問題だな。本当にごめんね?」
って頭を撫でてくれる手の優しさに泣いてしまう。
先輩は少し困った顔で泣きやむまでずっと傍にいてくれた。
「…すみません、先輩忙しいのに」
謝ると、ほっとしたような笑顔で
「もう笑ってくれる?」
ってティッシュの花を渡された。
この人がモテる理由、分かった気がした。