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追記


2017.11.05追記



 遊戯王に興味はあるけど、シリーズが多いからどこから見たものか……と悩んでる人の参考になればいいなと思って書きました。

 私の偏見と独断と性癖による、各シリーズの解説です。
 原作漫画及び派生コミカライズ、東映版は含まれておりません。





・遊戯王デュエルモンスターズ


 通称「DM」。だいたいここから始まった。

 ニコニコのMADでたぶん一番多いのはこのシリーズ。遊戯王を真面目に観たことはなくても、どこかで見たことはあるな、というキャラが多い筈。アニメシリーズ中、もっとも認知度が高そうだ。

 とりあえずここから見て欲しい……というのが本音なのだが、全224話と話数もシリーズトップであり、初期〜終盤までゲームルールが変化しまくるなど特殊なこともくわえると、なかなか新規には薦めづらい。

 そんなわけで、DMに興味がある人は後述の劇場版を先行するといいかもしれない。あの映画には遊戯王の全てが詰まってるといっても過言じゃないよ(偏見)。



 
・遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSION


 2016年に公開された劇場版。遊戯王というコンテンツを説明するのに、たぶん一番手っ取り早い映像作品。2時間ちょいで分かる遊戯王である。

 時間軸は原作漫画の後ということになっているため上述のDMとは正確には別次元の話で主に社長のあれそれが異なっているのだが、まあこまけえこたぁいいんだよ。だいたい一緒だから大丈夫。っていうかコレを参考にしようとしている人はそういう前知識もないだろうから問題ないはず。

 やっぱりゲームルールは特殊。でもそれも含めての遊戯王だから(ぐるぐる目)。遊戯王というコンテンツが自分に合うかどうか確かめるリトマス試験紙的存在として非常に優秀。

 とりあえずコレを見て自分に遊戯王を楽しむ適正があるか確かめてから、他シリーズに手を伸ばすのが一番オススメコースかもしれない。もう円盤は発売およびレンタル開始されてます! とりあえず見て!

 どうでもいいけど主題歌の「to believe in something 」をぐーぐる先生で検索すると、候補の一番上に「to believe in something  海馬」と出てくる。社長愛されてんな(色んな意味で)!





・遊戯王GX


 通称「GX」。さあアクセルかけていくぜ(物語の狂気的な意味で)!

 KENNさんの声優としてのデビュー作でもある。ゲスト声優が一々豪華だったりするので声優ファンにもオススメできる。

 時間軸はDMの後だったはず。一期は学生生活を謳歌しており、二期も少年漫画的展開であったりと、わりとスタンダードな学園もの―――だと思ったか? 甘いな、これは色んな意味で次世代型遊戯王だ。三期から始まる怒涛の異世界生活に唖然とした視聴者は多かった。マジのガチで多かった。ゾンビ化する仲間たち、闇堕ちする主人公、深夜42時アニメの異名の原因となったふたなり精霊などポカーン要素を挙げていけば枚挙に暇がない。特に後半の鬱シリアスぶりは他に類を見ない深刻さであった。いやマジですごかったんすよ。リアルタイムの私のメンタルやばかったもん。

 けれど、成長もののポイントはばっちり押さえているため安心してほしい。ちゃんと大団円です。主人公最終的に無職だけど、まあホビーアニメではそう珍しくないから大した問題じゃないよね☆

 全180話。一話から走った視聴者は四期の至る所で涙腺が崩壊します。成長ものって素晴らしいよね。




・遊戯王5D's


 通称「ゴッズ」あるいは「ファイブディーズ」。この辺から「遊戯王に超展開は付き物」という認識が生まれていったように思う。

 主人公の初台詞が「雑魚だったろ、相手」ということは今でもわりとネタにされる。実際初期の遊星はクール路線だった。そんな彼が段々「頼れるお兄さん」になるまでの過程も見所の一つ。本編的にはあんまり活躍できなかったけど、双子は彼の情操教育に一役買ってると思うんですよ。

 ヒロインの登場が今でもシリーズ1遅い。リアルタイム視聴者は「いつヒロイン出てくんだよ!?」と大変やきもきさせられた。そしてやっと出てきたと思ったらとんでもねえキャラをしていた。そんなヒロインの成長も見所です。つーか全部見所です。

 視聴当初は「何でバイクに乗る必要があるんだよ」と言っていた視聴者も、終盤に差し掛かる頃には普通のスタンディングデュエルに「どうしてバイクと合体しないんだ」と違和感を覚えるようになっているので安心してほしい。安心してほしい(強調)。

 物語的にも「綺麗に纏まっている」と言ってもわりと過言ではない。遊星とジャックの最後のデュエルはツッコミどころがあることまで含めてまさに集大成なので、そこまではぜひ見てほしい。全154話。

 余談だけど主役の宮下さんはこのアニメにおいて大変叫び声に定評がある人で、家で絶叫の練習中に隣の家の人が「宮下さん! 大丈夫ですか!?」と駆けつけてきたことがあったりしたらしい。中の人が愉快過ぎる。




・遊戯王ZEXAL


 通称「ゼアル」。突然ゴールデンタイムに進出したが、二期では何事もなかったかのように夕方枠に戻った。

 主人公役の畠中さん、ライバル役の増田さんは本作がテレビアニメ初出演。今ではどちらもすっかり有名声優な二人の初々しい姿が見れます。

 内容としてはGX初期系譜の未熟な主人公の成長物語――かと思いきや、いきなり主人公が異次元生命体と合体したりするのでやっぱりいつもの遊戯王だった。二期では異次元からの侵攻を受けたりする。やっぱりいつもの遊戯王だった。

 遊馬は「神カウンセラー」との呼び声も高い主人公で、実際二期終盤のベクターとの会話は涙なしには見られない。視聴当初は「遊馬」or「遊馬くん」呼びだった視聴者も、全話完走した頃には「遊馬先生」と彼に尊称を付けるようになっている。

 物語の波乱万丈さもさることながら、ヒロインのスカート丈が大変危ういことでも視聴者を大変ハラハラさせた。しかしどれだけ視聴者の心が縦横無尽踊れ天地開闢しようと、ヒロインのパンツが見れたことは一回もなかった。しかしガガガガールの胸は揺れた。

 ヒロインから主人公に告白した唯一の作品(ゴッズは未遂だったので)。最終回は今でも賛否両論だが、遊戯王はあくまで子供向け販促アニメなのでご都合主義で大団円も正直良かったと私は思う。全146話 + 番外編1話。




・遊戯王ARC-V



 通称が多すぎて書き切れない。私は「A5」と呼んでいる。

 雑記で「古傷」扱いしているが、実はそこまで嫌いでもない。けれど新規さんにオススメできるかと言われると、否である。

 何故かといえば「上記4シリーズ全ての召喚方法が使われるため、OCGルールを理解していないとデュエル展開が非常に分かりづらく」「販促アニメなのにまともにデュエルをしない回が比較的多く」「結果だけ見ればバッドエンドと認識されてもおかしくない」「あと黒咲さんに救いがなさすぎる」などが主な理由である。遊戯王はどのシリーズから手を出しても楽しめるが、できればA5だけは二番目以降に視聴してほしいと私は思う。

 しかし駄作なのかと問われれば否であり、魅力的なキャラの多い意欲作だったのは確かだ。遊矢vs沢渡、柚子vs真澄、遊矢vsデニスなど過去作に勝るとも劣らない名勝負も存在する。ただ未来に生きすぎただけなのである。あと製作陣が「過去シリーズのキャラを登場させる」「主人公と同じ顔(同じとは言っていない)が3人もいる」「アクションカード」「乱入or中断が多いデュエル構成」などの素材をうまく料理できなかっただけなのである。

 全148話な本作を、私はそういう理由で新規にはオススメできない。しかし本作も確かに「遊戯王シリーズ」であり、ここに書き切れないほどの魅力を持った作品なのも真実だ。あなたの懐が菩薩か聖母マリア並みに深くなり、また「これで全てが終わってもいい」とゴンさんのような覚悟を抱いたとき、この作品を視聴してほしいと思う。




・遊戯王VRAINS


 通称「VR」あるいは「ブレインズ」。現在大好評放送中の「遊戯王シリーズ」最新作である。

 主人公の相棒役に櫻井孝宏、シリーズ構成には遊戯王のコミカライズで確かな実績を誇る吉田伸、キャラクターデザインには過去作ファンにも馴染み深い原憲一、音楽にはウテナなども担当した光宗信吉など、それ以外にも実に錚々たる面子を揃えた今作。実際、現在進行形でマジのガチで面白い。何があったぎゃろっぷ。

 遊星さんの系譜と思わしいクール系主人公の遊作が非常に重たい背景なので、推しにむやみに辛い過去を背負わせたがるオタクに優しい仕様となっている。そんな彼とAIたちのコミカルな掛け合いも見所の一つ。

 デュエルも特殊召喚方法が主に「リンク召喚」だけなので、ルールがよく分からなくても「なんかすげえ」ということは分かるはず。気合いの入りまくったデュエル構成には歴戦のデュエリストもきっと満足できるだろう。

 放送中なので、シリーズ中もっとも追いかけやすい現在25話。次回放送は11月8日です。よろしく!