(可憐さんと周辺の方々との絡みとか、なんでもない小さなお話シリーズ。会話だけ的な感じが多め。)





伏黒くんと。









可憐が授業を終えて帰るタイミングで、報告を終えた七海と合流し駐車場に向かう途中、グラウンドを通りかかる。








「伏黒くんじゃないですか?」
「あ、ほんとだ。自主練かな。悠仁も野薔薇も任務なのよね、悟と待ち合わせでもしてんのかな。」
「なぜ五条さんと?」
「え、担任なんだし自主練に付き合ってくれる的なやつかなって」
「なるほど...声かけますか?」
「めっぐっみーっ!!!!!」









グラウンドにいる伏黒の名を可憐が叫ぶと彼は一緒びっくりしたようだったが、すぐに振り返り会釈をする。七海と可憐もグラウンドに降りれば、伏黒の足元にいた玉犬を見つけて可憐の目が輝く。












「あーー!玉犬ー!!!」
嬉しそうな声を出す割に可憐は七海の後ろに隠れて、玉犬に手を振る。





「お疲れ様です。伏黒くん。

....可憐?何してるんですか」
「いつも藤堂先生はこうなんです。」
「触りたそうなテンションでしたがどういうことですか。」
「玉犬は大型犬のサイズ感なので少し怖いそうです。玉犬自体は二匹とも藤堂先生に懐いているんですが。」
「....ちょっと大きいなぁって、えへ」
「可愛いじゃないですか。」
「そんなことは知ってるわ!」
「結構懐っこいんですね、」
「五条先生にはあまり懐かないですけど」
「見る目あるわねぇ。
あっ、恵、自主練だった?」
「あぁ虎杖達もいないので」
「悟くるの?」
「え?五条先生ですか?来ませんよ。お願いしてないですし」
「お願いしてみたらいいのに」

しゃがみ込み玉犬を愛でる七海の後ろから玉犬を愛しそうに見つめながら可憐は伏黒と話す。









「わたしとやる?自主練。」
「可憐、玉犬と闘えるんですか?」
「っえ、」
「藤堂先生が付き合ってくれるならぜひ自主練お願いしたいです。」
「...玉犬を鍛えたい、的な?」
「連携の確認とかも含めて。」
「け、建人どう?」
「私の術式より可憐の方がいいでしょう」
「むりむりむり!玉犬に嫌な幻覚とか見せるのなんて私の理性が崩壊する...あ、近接は?」
「玉犬を蹴るのか?」
「...むりむりむり。」
「先生って、犬苦手なんですか?」
「ううん、すき」
「大きいのが苦手とか?」
「...うん、いや、うーん」
「なんですか?」
「....モフモフしたら連れて帰りたくなるじゃんね?」
「......はぁ。」
「やめて、恵、その目!!!だって可愛いんだもん」
「とりあえず触ってみたらどうです?」




七海の後ろから出ると隣にしゃがみ込み、二頭の玉犬に手を伸ばす。すると二頭が嬉しそうに擦り寄るので可憐もまた嬉しそうに撫でた。









「ふふっ、かーわい。」
玉犬達と戯れる可憐を自分の隣で腕を組みながら微笑ましく見ている七海の表情を伏黒はきっと忘れないだろう。










「ねぇ、建人!めっちゃ可愛い。」
「...はい。」
「あー、連れて帰りたいなぁ。恵と暮らせば玉犬もついてくるのか」
「先生、言ってることおかしいです。」
「モフモフさいこう、かわいい。
でもごめん、恵。私絶対恵と自主練できないわ。恵を殴ったらこの子達が背景に見えてしまう。」
「伏黒くん、玉犬を使っての戦闘の際に可憐がもし近くにいて玉犬がやられたらきっと彼女がブチ切れて呪霊をすぐに祓ってくれますよ。」
「うん、任せて。玉犬は私が守る。」
「すごいやる気ですね。」
「まっ、冗談はさておき。恵、あんたは近接弱いのは弱点なんだからそこはちゃんと鍛えていこうね」
「...どこまでが冗談か全くわかりませんね。」
「建人、近接の練習付き合ってあげてよ。私モフモフしてるから。」
「モフモフ...私は構いませんが。」
「いや、でも七海さんにお願いするのはさすがに申し訳ないというか」
「いーのいーの!後輩育成は一級呪術師の責務ですから」
「では、やりますか?伏黒くん。」
「...はい、よろしくお願いします。」









「モフモフしーてよっと、」








伏黒くんと。
つぎは脱兎も愛でたいな、












fin

玉犬可愛いですよね、ほしい。
もふもふする可憐ちゃんを可愛いなぁって見ちゃう七海さんが萌えです。








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