「ん…ぅ…」

頬を撫でられ、赤司は目を覚ました。
ぼんやりと瞼を開くと見慣れぬ天井が映り、ここがどこだか確認しようと起き上がる。
しかし、それは叶うことはなかった。
赤司の両手は手錠で拘束され、ベッドへと繋がっている。
両足は大の字に開かされたまま、こちらも鎖で繋がれていた。

「な…なんだ、これは…」

赤司が身につけているのはバスローブと、その下に着ている下着一枚のみだ。

「目を覚ましましたか?」

聞き慣れたその声にピクリと身体が揺れる。

「テツヤ、か?」

ゆっくりと声のするほうへと顔を向けると、黒子が微笑みながら立っていた。
普段なら彼自身のその生まれ持った才能で見つけることは難解であるが
今の黒子には違和感を覚えるほど独特な雰囲気を持っていた。

「テツヤ…よかった。これを外してくれ。」

現れたのがチームメイトである黒子とわかると、赤司は強張らせていた力を抜き、黒子へ頼む。

「テツヤ…?」

なかなか反応を示さない黒子を不審に思い問いかけると
黒子の唇に甘い笑みが浮かぶ。

「それは出来ませんね。僕はこれから、あなたを抱くんですから」

黒子は薄く笑いながら告げると、赤司のオッドアイは驚きに開く。
やがてその瞳は怒りの色を浮かべ、 赤司は黒子を睨みつけた。

「テツヤ。もう一度だけ言う。これを外せ。お前まで悪ノリするならお前にも罰を与えるぞ。これをやったのは誰だ」

赤司のその声はあくまでも威圧的だ。
言うことを聞け、命令に従えと命じる。
黒子はしばらく黙ったまま様子をうかがっていたが、やがて口を開いた。

「赤司くんを縛ったのは僕ですよ。それに悪ノリでもなんでもなく、僕は本気です。君を、犯します。」

黒子は微笑みながら赤司が繋がれているベッドへと近づくと、ゆっくりとした手付きで赤司の着ていたバスローブを脱がし始める。
その動作に改めて黒子の言葉を思い出し、赤司はゾクリと背筋を震わせた。

「やめろ…!テツヤっ!離せ!!」

ガチャガチャと手錠を揺らしながら手足を動かすが、不快な音が響くだけで赤司が自由になることはなかった。

「暴れないでください、赤司くん。君に傷はつけたくないんです」

必死に暴れたためか、赤司の手首と手錠の間には赤い擦り傷が出来ていた。
黒子はその傷をペロリと舐めると、怒りに震える赤司の顔を覗き込み、にっこりと笑いかける。

「君のその顔、グチャグチャに歪ませたくなります」

黒子はバスローブに隠れていた小さな乳首をそっとなぞった。

「…んッ」

その指先が微かに動くたびに、痺れるような感覚が身体の芯まで広がっていく。

「尖ってきましたね」

指先でクリクリと転がしてたっぷり尖らせてから、黒子はそこをつまみ上げた。
ぞくっと初めての感覚が走る。

「んぁ、…っ、」

思わず漏れた声の甘さに赤司は羞恥に赤くなる。

「感じますか?」

薄く口角を上げながら問いかけられ、赤司は睨みつけると、黒子はそこに力を加えた。

「んぅ…あっ、!」

乳首を押し潰され、じわじわと痛みが広がる。
赤司が耐えられる限界を試すように、黒子は指から力を抜かない。
だが、しばらく経つと痛みだけではなく、身体の奥が痺れるような感覚がそれに混じった。







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