「はぁ、…はぁ、あかん…動けん…」 最奥からリョーマの性器が引き抜かれた。 そのまま疲れきった謙也を寝かせると 飛び散った精液や、汗をリョーマが甲斐甲斐しく拭き取ってくれる。 「あんだけ腰振ってれば動けなくもなるでしょ」 「うっさいわ!」 火照った顔を向けるとリョーマはニヤリと口角をあげていた。 「ったく。せっかくの浴衣が台無しに………って、あぁっ!!!!!」 謙也は飛び跳ねるように起き上がると慌てて空を見上げた。 「花火……終わってしもうたやんか!!」 情事に耽っていたせいで、花火を見損ねた謙也はガックリとうな垂れた。 「別に花火くらいいつでも見れるじゃん」 「俺は越前と花火が見たかったんや…」 俯きながらぼそりと呟くと、背後からリョーマに抱き締められる。 「また来年も、再来年も、一緒に来ようよ。 俺はずっと謙也さんと一緒に居たい。」 ぎゅっと力を込めながら抱き締めると、謙也は顔を赤く染めながら後ろを振り返ると、背中に手をまわし抱きしめ返した。 「俺も…っ!ずっと一緒におりたい…」 囁くように言うと、リョーマがふわりと笑った。 ← (5/35) ← |