「はぁ、…はぁ、あかん…動けん…」

最奥からリョーマの性器が引き抜かれた。
そのまま疲れきった謙也を寝かせると
飛び散った精液や、汗をリョーマが甲斐甲斐しく拭き取ってくれる。

「あんだけ腰振ってれば動けなくもなるでしょ」

「うっさいわ!」

火照った顔を向けるとリョーマはニヤリと口角をあげていた。

「ったく。せっかくの浴衣が台無しに………って、あぁっ!!!!!」

謙也は飛び跳ねるように起き上がると慌てて空を見上げた。

「花火……終わってしもうたやんか!!」

情事に耽っていたせいで、花火を見損ねた謙也はガックリとうな垂れた。

「別に花火くらいいつでも見れるじゃん」

「俺は越前と花火が見たかったんや…」

俯きながらぼそりと呟くと、背後からリョーマに抱き締められる。

「また来年も、再来年も、一緒に来ようよ。
俺はずっと謙也さんと一緒に居たい。」

ぎゅっと力を込めながら抱き締めると、謙也は顔を赤く染めながら後ろを振り返ると、背中に手をまわし抱きしめ返した。

「俺も…っ!ずっと一緒におりたい…」

囁くように言うと、リョーマがふわりと笑った。







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