謙也の浴衣の襟元はリョーマの手によってはだけていく。
腹から胸元にかけて、指先で下から上へとなぞっていく。

「ん…っ、あ、う…」

乳首には触れられることはなかったが、その突起のまわりを円をえがくようになぞられると、その中心がより意識された。

「あぁ…ッ!ん、ぅ、あっ、」

時折、リョーマの爪が中心をかするたびに
痺れるような快感に、謙也の性器に熱が帯びていく。

「謙也さん乳首弄られるの好きだよね」

言葉とともに乳首の先端をきゅぅぅと摘み上げられ、謙也はびくりと身体を震わせた。

「やっ…えちぜ、ッ!そこいやや…、!」

逃げるように身体を捻じるとグイっと腰に回した手を引き寄せられ
謙也はリョーマの膝の上に乗る形になった。
そのまま胸元へと顔を寄せると右の乳首をぺろりと舐めた。

「んぁ…ッ!えち…やぁ!舐めちゃ、っああ!」

唇に含んだまま器用に尖らせた舌先で丹念に舐めまわされるとじれったさに腰がもぞもぞと動く。

「ッん!っあ、ふ…っ」

クリクリと抉るように弄られてた乳首に軽く歯を立てられる。

「んぁぁ…ッ!や、あぁ、…」

謙也は胸元にあるリョーマの頭にすがるように腕をまわした。
少し強めに噛まれると快感にびくりと身体が震える。
乳首だけしか刺激されていないというのに、
謙也の性器はすでに腹につきそうなほど昂ぶっていた。

「左のほう弄ってないのに硬くなってるよ」

左の乳首にフゥと息を吹きかけられその刺激だけでひくりと性器から蜜が零れる。

「やぁ…っ、えちぜん…こっち…ッ、」

「なに?こっちも弄ってほしいの?
今日は謙也さん乳首だけでイってみる?」

乳首を両方つまみ上げられ、きつく抓られた。

「ひゃあ…ッ!や、えち、ぜ…っ、やぁ!」

それだけでゾクゾクと痺れ、謙也の胸元は反り返った。
先ほど舐められてたのは逆の乳首も唇に含まれる。
転がすように舐めまわされると疼く性器がもどかしかった。
反対側の乳首にも指が伸ばされ、優しくなぞられる。
物足りないような甘い刺激に胸元を押し付けずにはいられない。


片方は舐めたり噛んだりされ、もう片方は優しくなぞられる。
その緩急交えた刺激が、より一層身体を昂らせた。

「…ンッ、えちぜ、っあ!もう…っ、」

「いいよ。こっちだけでイきなよ」

強く吸われ、身体が溶けるような刺激が突き上げてくる。
さらに歯で甘噛みされると下肢から蜜がだらだらと溢れる。
だが、あと少しの刺激が足りずなかなか射精につながらない。
そのもどかしさに謙也はスンッと鼻を鳴らした。

「むり、…あぁっ、!下もさわって…」

「だめ。乳首だけでイってよ」

「やぁ…ッ!えち…あっ、いじわる、せんといて…ひぁんっ、」

歯を立てられその先から覗く先端を舐められる。
ガクガクと腰が揺れ、反り返った性器をリョーマに押し付ける。

「しょうがないな。じゃぁ自分で触りなよ」

リョーマの頭にまわした腕をほどかれ、その手を下腹部へと導かれる。
熱く昂ぶった性器はこれ以上ないほどに硬く張り詰め、下着の上からもぬるぬると湿っているのがわかる。

「ほら、自分で擦りなよ。見ててあげるから」

ニヤリと口角を上げたリョーマは乳首から離れるとじっと謙也を見据えた。

「やっ…、えちぜん…」





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