それが灰崎の性器だと気付いた瞬間、たまらない絶望を覚える。

「それだけは…やめ…っ、あああああ!!」

懇願の言葉を口にする途中に
火傷しそうなほど熱いものが、赤司の身体を引き裂いた。
狭いところを無理矢理押し開かれ、
その熱さと凶暴さを直接体内に感じて
赤司の口から低いうめき声が漏れた。

「……っうぁ、!ぐ…っ、」

押し込まれるたびに痛みで顔が歪んだ。
全身を強張らせて拒む赤司の反応を確かめながら
灰崎はゆっくりと突き通してくる。
メリメリと広げられていく後孔からの激痛に、硬直する。
赤司は唇を噛み締めながらその衝撃に耐えた。

「きついな。もっと力抜けよ」

「でき、な…っ!あぐっ…、」

灰崎は小さく息を吐くと、
挿入の衝撃で萎えてしまった赤司の性器をゆるゆると撫で上げた。

「…っあ、」

思わぬ快感で後孔の力が抜けたところに
強引に反動をつけて押し込まれた。

「んぁ…っ、あぁ、」

かすかに動くだけで、みっしりと押し込まれた灰崎のものが襞と擦れ、
圧迫感と痛みに赤司の目から涙が零れた。

「…くっ、」

最後まで一気に押し込まれると
深いところにまで入っていることを意識してしまい
無意識に灰崎の性器を締め付けた。

「全部入ったぜ」

灰崎は押し込んだものをゆっくりと抜き取っていく。
張り出したカリが引っかかりながら抜き出され
先端だけを残した状態でまた同じ位置まで戻されていった。

「う、…っく、あっ、」

腰を掴まれ、円を描くように腰を動かされる。
痛みと、異物感の中に混じって不思議な感覚が生じてる。
それがなんなのかわからず、襞がきゅぅぅと灰崎の性器に絡みついた。

「あ、っ…やっ、!あぁ、」

灰崎は抜き差しを続けながら、赤司の胸元へと唇を寄せた。
弄りすぎたためか、先ほどより赤く腫れてる突起を舌で舐めはじめた。

「あぁ…っ!あ、やっ…あん、やだ、っ…」

噛んだ状態で先端だけを舌先で転がされると
灰崎のものを締め付けずにはいられなかった。

灰崎が突き上げの角度を変え、
先ほど指で蹂躙した前立腺に突き上げた。

「やぁ…っ!あああぁ!」

「ここだろ?」

灰崎が低く笑う。
灰崎が動くたびに、先ほど指で刺激されたときよりも
さらに強い快感が全身に広がっていく。

ひくりとうごめく襞に逆らって抜き取られるたびに
身体の奥が痺れるような感覚に陥る。


灰崎のものが前立腺に当たるたびに
赤司の性器からはとろりと蜜が溢れだす。
その性器を上下に擦られビクンと身体がしなった。

「あぁ…っ、やぁ…、!あ、はぁ、…ん、っ!」

乳首への刺激も絶えず与えられ頭の中がスパークする。
襞は灰崎のものが抜き取られるときに締め付け
押し込まれるときには甘く絡みつくような動きに変わっていた。

「はっ…、赤司気持ち良くなっちゃってんの?」

少し息を荒くした灰崎が赤司の耳元で笑いながら囁きかけた。

「ん…っ、あぁ、んっく、もうでる…あぁっ!」

ぐりっと尿道口を抉られ、ガクガクと身体が痙攣した。
同時に奥まで性器を叩き込まれ、快感が何倍にも膨れ上がり
ビクビクと身体を仰け反らせて赤司は達した。
射精の余韻でぎゅうぎゅうと締め付ける襞の奥で灰崎もまた達した。


ぐったりと倒れる赤司の張り付いた前髪を優しくすきながら
灰崎はゆるく口角を上げた。

「楽しかったぜ。セイジューロー君」

赤司を縛り上げてたタオルで軽く身体を拭いてあげると
目を覚まさない赤司をベンチに寝かせ
灰崎は赤司の元から去っていった。






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