the nearest to you
clap hands / 黒尾くんと三年越しの

@中学三年生
やっぱり彼女の舌はピンクなのかな
甘酸っぱいのってきらいなの
道路の白いところだけを歩くひとだった
ココアが苦いなんて知らなかったから
やさしいぬくもりがおそろしくて
すべてが藍色に見えるひとみ
空欄を埋められないのはよわむしだから
はためくきみの星色
回るオレンジ、落ちるブルー
足元がぬかるんでいく
いつも靴の内側ばかり擦り切れる
雨にうつるあんたの髪のいろ
深爪したときの顔してる
きりんのまつげ
涙の奥にさみだれの見た景色とは
桃色の彼女を奪って
手の中のきみほど遠いものはない
世界が回る速度を上げたとき
鏡の中の誰かと目が合う
月まで届いたあの子の咆哮
おさげの揺れる、爪先は深いあおいろ
おまえのルールブックパートワン
まばたきのすきま
溶け出すのは好きとか嫌いとか
月と太陽と地球とわたしとあんたの
生焼けのこころ
あんよあんよ、上手くできたら
まとうのは石鹸とたばこの匂い
まばたきから弾ける水色
花びらは開くのか、落ちるのか

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