the nearest to you
clap hands / 黒尾くんと三年越しの

@中学三年生
季節とか思い出とかそういうの
耳鳴りのおとに似てる
あんたの目の色が回ってた
オレンジ色したまるいやつ
めくるめくその感じがいい
この世界が誰かのものかもって
捨てられて灰色になったらしい
お腹いっぱいなはずなんだけど
あたらしい朝がまぶしくて
足場がゆっくり溶けてくみたいな
置いてけぼりのわたしの赤い靴
きみのてのひらに落ちる星
あーだこーだ並べるから
甘いのは都合のいい夢だったって
すくってもこぼれ落ちてしまうように
散り際はきみのすこし先
つめたい季節が好きだって言ってた
秘密を着て歩いてる
飴玉みたいなことばたち
ぼくの世界はねずみ色にほんのり赤
目覚めはいつもあさだったのに
あんたの歩幅の半分がこころの距離
緑がかった目には風が映ってた
ひとつ記憶がひとつ抜け落ちてく
ゆらゆら揺れる煙のむこう
おまえの頬とりんごの
進むのが怖いから後ろ歩きで
ああああああ/ To be continued

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