最高。

「あっ、あっ、ゆ、やぁ」

ああ、やっぱりこれじゃなくちゃ。
今日は対面座位で珍しくリビングのソファーでお楽しみ中。
お互い何度射精したかわからないが、雄哉のたくましい上半身には俺の精子がぬらぬらと光っているし、結合部分だって異常なまでの粘着質な水音がする。

「もっ、とぉ、ぁんっ」

もうどっちが動いているのかわからない。二人とも動いてるのかもしれないし、どっちかしか動いてないのかもしれない。

「き、み…きもちいっ?」
「さい、こっ」

よかった、と汗で張りついた髪の毛を払ってくれた。
俺にこんな快感を与えてくれるのは雄哉しかいない。タチは雄哉としかやったことないから、もしかしたらこんなもんなのかもしれない。
ああ、でもやっぱり最高。




頃合いをみて、一緒に風呂に入ってもう一回…二、三回イッて、逆上せた身体でひんやりとしたベッドに倒れこんだ。今日は雄哉の匂いしかしない。
冷えたミネラルウォーターを頬にあてられる。

「さんきゅ」

ぎっ、とベッドがなる。枯れた喉に水分を与える。
綺麗な喉仏が隣で上下しているのをみて、思わず喉仏に噛み付いた。

「ん?」
「水、飲ませて」

雄哉は、ふっ、と笑ってまた仰いで水を口内に含んだ。目を瞑って、雄哉の唇を待つ。すぐに希望通り、ひんやりとした湿った唇が触れる。舌と共に暖かい水が入ってくる。零れないように飲んだつもりなのに、遠慮無しな舌に吸い付いてしまったせいで、ベッドにシミができた。

「なあ、樹海…今日、どっか行こ、久しぶりに」

雄哉の膝に頭を預け、大きな手のひらが湿った髪を撫でる。その心地よさに瞼が重くなっていく。

「ん…」
「どこがいい?」
「…とりあえず、寝よ…」

俺、もう限界。
霞む視界で、雄哉は困ったように笑ったように見えた。





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