俺らの出会いは中学生の時だ。もともと同じ中学ではなかったが、陸上部にお互い所属していて大会や友達を通じて知り合った。出会った頃は、俺には可愛い彼女がいた。その彼女から別れをつげられ、へこんでいた時にたまたま帰り道で遭遇して慰めてくれて、気づいたらなぜか雄哉の部屋で全裸で精液塗れになっていた。ただ事実として理解できたのは感じたことのない快感に打ち震えていたということだけだった。
いやー、前立腺って怖いね。中学生で雄哉に開拓されてしまった俺は、付き合うことになった。お互い長距離専門だったこともあって、体力は持て余していて毎日出なくなるまでセックスした。四十八手も多分ほぼコンプリートしたんじゃないかな。
最初はセフレだと思ったけど、雄哉の様子を見るとどうやら違っていた。ひっきりなしに愛の言葉を囁かれ、相槌をうっているだけなのに俺も好きだよといえばとろけるような笑顔をみせた。休日はデートにも誘ってくれたし、学校まで迎えにきてくれたこともあった。
セックスにもそろそろ飽きた頃、高校に入学した。俺は共学のそこそこな学校に入った。可愛い女の子も、いいなと思う男の子もいた。男の子も有りになった自分にもびっくりしたが、今更かと開き直ると世界は広がった。
いい雰囲気な子が数人出来た頃に急に雄哉に呼びつけられた。久しぶりな雄哉の呼びつけに少し弾みながらマンションにやってくれば…そういうこと。

男の子に替ってから、なんだかどうでもよくなってしまった。一応、週末には会いにいって、セックスをした。相変わらず雄哉の身体は綺麗に筋肉がついていた。セックスってやっぱり筋トレになんのかね、とぼんやり考えながら、執拗に前立腺をいつものように攻められれば、これがもとからの俺らの関係な気がした。
バイトしたり、気まぐれで勉強してみたり。それ以外に俺がすることはセックスだった。恋愛滋味たことは、特に興味はなかった。みんな、縋れる何かを探して俺に縋ろうとした。俺にそんな存在はいらなかった。
多分、恋人とか向かない。面倒くさいばっかりで。
元カノ以来に女の子を抱いたりもした。いい匂いするし、可愛いし、柔らかくて。やっぱり雄は雌に反応するように出来てんのかな、と思っている中、始めて男の子を抱いた。
小さな可愛い、クラスでもマスコット的存在の翔と呼ばれる男の子だった。多分ノンケと思われる彼(本当は生粋のゲイだった)にはあまい笑顔を見せて少し他より優しく接した。よく一緒に下校するようになって、キスをした。案外すんなりと受け入れて、始めてキスをしたのに、しがみついてきて舌を入れてきた。
近くのラブホに入ってセックスをした。
すでにデビュー済みだった彼は積極的にリードしてくれた。穴もすんなりと入った。それでも、俺にはキツかった。この前抱いた処女ちゃん並みの締め付けに早漏だと思われたかもしれない。何回やってもこの締め付けだなんて、最高じゃねぇか。
でも翔とは特に相性が良かった。翔が紹介してくれた可愛い子とも最高に気持ちいいセックスが出来た。だんだんと俺も男の子しか相手にしなくなった。


それでも週末には雄哉とセックスをした。入れられる快感はやっぱり入れるよりも最高だった。




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