相互リンク記念
Dear哀琉様 From凪響

高尾恋人
死ネタ









なぁなんでだよ

ずっと傍にいてくれんじゃなかったのかよ
なあ、昨日約束したじゃねーか…

あと一ヶ月って

嘘だろ…？







『和成ーっ
海だよ！海、海っ！きれーいっ』
きゃーっとはしゃいぐ千愛
裸足になって波打ち際で遊んでる
真っ白いロングのワンピースがよく似合う
「あんまはしゃぐと体によくないぞー？」
俺はかけよって千愛につばの大きな麦わら帽子を被せる
「わっせもん」
ぽすっと被せてやれば
『ありがとうっ
海久しぶりすぎてテンション上がっちゃって！』
満面の笑みの千愛





彼女の命の灯火は消えかけている


もとから病気持ちだってのは知っていた
でも千愛から聞いていたのは薬を飲み続ければ大丈夫だってこと
見た目は部屋にこもりがちだから他よりずっと白い他、特に変わったことはない
いつでも明るく笑ってて元気にしてた


でも偶然聞いてしまったんだ
本当は千愛の寿命があと一ヶ月だって


それからちょうど夏休みになったから
俺は毎日千愛のもとへ出向いた
特に体調の良さそうな日はいろんなところへ連れていこうって考えてた
なるべく人混みを避け、でも千愛が楽しめるように
少しでも千愛が笑えるように

そうして今日も千愛を連れて海へ来た
『和成ーっ
見て！おっきなわかめーっ！』
海岸に打ち上げられたワカメを手に大はしゃぎしていた

『和成ーっ！写真！
写真撮ろーよ！いつものー！』
ちょっと感傷に浸ってるだけでずいぶん遠くに行っていた千愛がぶんぶん手をふって呼んでいる
「おー！撮ろーか！今行くっ」


千愛との思い出のために夏休み前に買ったカメラ
たくさん撮れるように16Gのメモリーチップを入れて
どこかに行かなくても毎日、毎日撮り続けた
それももう残り少なくなって



毎日好きだって伝えた
キスもしたしハグもした
一度だけだったけど千愛を抱くことができてよかったと思ってる


なあ千愛…好きだよ
愛してるよ
やだよ
置いてくな

いかないで…

俺の目の届くとこにいてよ

俺の隣で笑っててよ


俺と一緒にいてよ






俺と同じ時間を生きてよ…




『私、和成の彼女で幸せだよ


和成大好きっ』



――――――――――――
っああああぁ
初悲恋がこんなんに！！
すいません！哀琉様！！
こんなんで！！
相互記念なのに…


悲恋辛い(;ω;)
泣きながら書いた…(つд∩)
自分で書いてて泣くなよって思いながら泣いて書いた(笑)

あああああ…
こんなのでよければお持ち帰ってあげてください…│･ω･`)
お持ち帰りは哀琉様のみです

この度は相互リンク本当にありがとうございました！

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