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ブラックサンド

▽今吉.花宮



助けて下さい。

この男共から私を

…解放して下さい。






待ちに待った昼休み。大半の生徒は幸せの一時だろう。
「よっしゃー!!メシメシー!!」
「早く購買行こー」などという話し声が聞こえてくる。
… ただ私には地獄でしかない。
え、なんで地獄かって?経験のない人にはわかるまい。
だって、だって……私は、いつもいつもいつもいつも



『コイツらに邪魔されるんじゃー!!』

「うるせぇな心愛」

「誰に向かって叫んでんねん」

『そこにはツッコむな!私はな…アンタらがいっつも私に引っ付いてくるから、女の友達がいないんだぞ!!』



今吉と花宮。まぁ、コイツらはモテる訳で。こんな私に絡んでいるから、私は女子生徒から嫉妬をうけてね…。漫画でありがちな裏庭とか体育館倉庫とかにも呼び出された事は当然ありますよ!ヤバい時は 暴力をふるわれた時もあった。傷痕を見られた時は、質問攻めにあったけど全て否定。だけど、少し経ってから呼び出される事がすっかり途切れた。噂によると、あの二人が手を回したらしい。



「まぁ、ええやないか。ワシらがいるんやから」

『そういう問題じゃない!』

「にしても、お前ってホント馬鹿だよな。あんな傷作っといて嘘がバレないとでも思ったのか?馬鹿の中の馬鹿だな、 ふはっ」

『男の中の男みたいに言うのやめてくんない。あとそのドヤ顔ムカつく』

「アハハ、心愛はホンマおもろいな!」

『…どこがよ』

「全部」

『それ私がアホ丸出しみたいじゃん!やめて!!』

「大丈夫だ、既にアホ丸出しだ」

『もうやだ泣きたい』



くそう、このドSコンビめ…。どこまで私をいじれば気が済むんだよ。



『…あー、今言うのもなんだけどさ、ありがとね。あの時助けてくれて。感謝してるわ』



私がそう言うと、二人はご飯を食べる手が止まった。いや、硬直した。



「…何だよ、いきなり」

「改めて言われよるとどう返してええかわからんわ」

『何かそういう態度とられると、こっちも恥ずかしくなってくるんですけど…』

「ま、どういたしまして、やな」

「ふはっ、俺は何も言わねぇぞ」

『花宮らしいわ』






もう一度"ありがとう"と心の中で言ったのなんて言える訳がない。




―――――――――
ひゃーっほー!
花宮くーん、あーんど今吉さーん!!
やったね!
氷華からのお祝いだよー!
10万いっちゃうとは思わなかったよ三ヶ月でwww
これも皆様のおかげだね!

突然の呼び捨てだったから突然の呼び捨てにしてみた!ww
それもいいかもね、なんか仲良しさがアップした感じじゃない??ww

と、ゆーわけで!
ありがとうございましたー!


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