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よろしく帝光バスケ部

《強い人!》
《強い人だね、赤薔薇》
《でもなんか、特殊な感じ》
《わかる、今まで会ったことない感じの人》
《《とにかくバスケしたいねー!》》
ねー!っと2人の間で盛り上がる
「変わった2人だな、黄瀬」
「まぁ、そっスね…」
顔を見合わせふにふにと笑うだけの双子
それを見下ろす黄瀬と青峰

「なにしてるんですか?青峰くん、黄瀬くんも」
ひょっこり現れた水色の少年
青峰や黄瀬ほどの長身ではない
男の子にしては小柄だった
「あ、黒子っちーっ」
抱きつこうとする黄瀬
「黄瀬くん、うるさいです
あと、赤司くんが呼んでます」
ぴたりと止まる黄瀬
ギギギと錆び付いたロボットのように首を回す
「ひいっ、赤司っち怒ってるっスー!」
泣きながら走っていく黄瀬
《あの人怖い人なのかな?》
《主人なんじゃない?ワンコだし》
《あぁ、そか》
じっと黄瀬の行動を見ながら会話する2人
「青峰くん、彼女たちは?」
じーっと2人を見ていた黒子が青峰にたずねる
「あ?なんでも転校生らしいぜ」
シュルルと指でボールを回転させながらそう言う
「へぇ…」
『あなた弱そうね』
ずばっと言い放つ赤薔薇
『あ、ごめんなさい
この子の言葉に悪気はないです』
すぐさま付け加える聖薔薇
「お前らけっこー失礼なやつらだな…」
苦笑いの青峰
「まぁ、僕が弱いのは事実ですから」
少し困った顔をする黒子
『でもなんか…不思議な匂いがするわ』
首をかしげる赤薔薇
『あなた、何者…?』
ちらりと赤薔薇を見、再び黒子を見つめる聖薔薇
「何者、と言われましても…黒子テツヤです」
ぺこりとお辞儀する黒子
はっと我にかえった二人も名を名乗っていた
そこでふと青峰はなにか違和感を覚える
ただそれが、何なのかわからない
うーん、と考えていると話終えたのか黄瀬が帰ってきた
「集合らしいっスよ
二人もちょっと来て欲しいっス」
赤司っちが呼んでるから、と

集合すれば中央の赤色が口を開く
「さて、いきなり集めて悪かったね
突然だが新しい部員が増えることになった、彼女たちだ」
ぴっと指をさされる
いきなりのことで驚く二人
《なんで?》
《さぁ…?》
「おい、なんでだよ赤司
今日転入だろ?入部届けもらったのかよ?」
だれもが抱いた疑問を代わりに口にしたのは青峰だった
「出していないね
だが、バスケ部には入る、だろう?〔双神姫〕」
淡々と紡がれる赤司の口から出た言葉に二人は同時に赤司を見る
『『…知ってたんだ』』
「知ってるさ、君たちは有名だ」
『気づかれるとは思わなかったな』
『よくわかったね』
髪の色、変えてたのに…と少しつまらなそうに言う聖薔薇
「顔は、君たちそのままじゃないか」
くすりと笑う赤司
『『ああ、そうだった』』
くすくすと笑う二人
「お、おい
双神姫ってあの、双神姫か…!?」
青峰が興奮気味に話し出す
「なんだ青峰、気づいていなかったのか?」
やれやれと呆れる赤司
「まったくだな、あれだけ至近距離から見ておいて…
俺でもわかったぞ」
メガネを指で押し上げる緑間
「僕も一応わかりましたよ?確信はもてませんでしたが…」
残念なものを見るような目をする黒子
「俺もわかったよー?」
チュッパチャップスを片手に紫原
「青峰くん…」
呆れる桃井
「あのー…"双神姫"ってなんスか?」
おずおずと手を上げる黄瀬
「ああ、黄瀬はバスケを始めたばかりだから知らないかもな」
「"双神姫"はね、彼女たちについた異名よ」
『"双神姫"は二人についた名で、私単体は"雷神"』
『私は"風神"』
「彼女たちの強さを評価してつけられた名なのだよ」
「噂じゃ男にも引けを取らないっていうけどねー」
「え…そんなにもこの子たち強いんスか…!?」
次々と付け加えられた説明を聞き驚きつつも目を輝かせる黄瀬
『『そんじょそこらのヤローに負ける気はないよ』』
ニッコリと笑う二人
「ぜひ二人には我が帝光バスケ部に入ってもらいたいのだが」
『『…やだなぁ、私たちもう部員なんでしょ?』』
すっと手を伸ばす二人
『『よろしく、カラフルさんたち』』
「…そうだったな、よろしく」


――――――――――――
ひっさしぶりのこーしん!
ふいー、やっと全員出したかな…
あんまり喋ってないのもいるけどwww
なんだかなぁ
とりあえず入部さしたけども
話どこに持っていこうwww
またアンケしようかなぁww

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