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第一体育館にて

「こっちっス」
男バスが練習している体育館に案内される
《わ、見て見て!すごいよ聖薔薇!》
《ほんとだ!女子バスとは全然ちがーう!》
きらきらと目を輝かせている2人

「おいっ、黄瀬ぇっ!テメ、どこほっつき歩いてんだよ!」
ブンッと投げられたボール
「っ、ちょ!」
とっさに避けた黄瀬
と、とっさに手が出た聖薔薇
バチィと大きな音がする
『…いったー…』
《聖薔薇、大丈夫?》
《ん、なんとか
ってか、久しぶり、こんな痛いボールとったの》
ボールを受け止めた右手をヒラヒラとふる
「ちょ…大丈夫っスか!?」
「おい黄瀬、避けんなよ
ってかボールどこまで吹っ飛んだんだよ、っと…」
体育館から出てきたボールを投げた人が出てくる
それにめがけて赤薔薇がボールを投げる
『『ボールならここにあるよ』』
同じくバチッと音がして青峰の手の中に収まる
「ってー…」
「ちょお、青峰っち!勢いよく投げすぎっスよ!聖薔薇ちゃんがとってくれたからよかったものの向こうまで吹っ飛んでいくところだったっスよ!?」
きゃんきゃんと騒ぐ黄瀬
「うっせーな、お前が避けんのがいけねぇんだろが」
ぎゃーぎゃーと口論になる
《あの人…強いね、黒いくせに》
《うん…手、痛い…って黒いくせには言っちゃダメだと思う》
《えー?って、ホント大丈夫ー?》
《えーじゃない、大丈夫》
黙って心の会話中の2人をじっと見つめる青峰
「なぁ、こいつら誰?」
「転入生っスよ
同じ2年なんっス」
「へぇ…」
品定めするように頭から爪先までまじまじと見られる
「お前ら名前は?」
『奏院赤薔薇』
『奏院聖薔薇』
『『名乗らしたんだから君も名乗りなさいよ』』
「青峰大輝、だ」
《青峰…聞いたことあるよ》
《私も…ってか月バスに載ってたくない?》
《あー…かも…》
《載ってたって…たぶん》
《《…とりあえず強い人だね!》》

――――――――――――
青峰とー
きーちゃんは一軍上がって間もないくらいのときがいいな
どのくらいだろ春先でいっか…

次誰?
全員?

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