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始まりは

春、桜が咲き誇りはらはらと散りゆく頃
全国では入学式のシーズンである

ここ、霧崎第一高校もまた今日が入学式だ

『はー…人多…』
めんどくさいな、なんて内心思いながらも人ごみの中へ入り込む少女が一人
すれ違う人々が皆振り返るほどの美貌を持つこの少女の名は神蔭紅
この春霧崎第一に入学する一人だ

張り出されているクラス表でクラスを確認し、教室に向かう
教室に着くと既に来ていたようで数人いた
おはよう、て言われたからおはようと返した
黒板に貼られてある座席表にて確認し席につく
すると一人の少女がこちらに来た
おはようと挨拶してきた子だ
「え、と…私、神内 桜愛(じんない さら)
よろしくね」
『…神蔭 紅、よろしく?』
名乗られたのだから仕方がない
とりあえず名乗り返す
笑顔も忘れずに

桜愛と他愛のない話をしていれば時間が来たようで
いつの間にか揃っていたクラスメイトをそれまたいつの間にか来ていた担任が声をかけ廊下に並ばせる

各クラスごとに体育館に入場する
真ん中にあけられた、赤いカーペットをしかれた道を並んで歩く
その道を挟んで左右に並ぶ上級生
(あーあー、みんなかったるそうな顔して…うーわ、あの人本質(しつ)悪…)
さりげなく全体を見渡しながら、チェックしていく
その中で一際本質の悪い男と目が合う
関わりたくないな、とだけ思い目をそらした
この後に深く関わりを持つなんて知るよしもなかった


―花宮side
あー、かったりぃ
なにが嬉しくてこんな行事参加しなくちゃいけねぇんだよ
さっさとすまねぇかな…
そんなことを考えながらも優等生らしい居住まいの花宮
そこに新入生が入場してくる
今年の一年はそこそこだな…と、チェックしていれば
誰よりも存在感があり、目を引く少女と目が合う
さりげなく全体を眺めながらさっそうと歩く少女
その目は少し嫌悪を顕にし、顔を背けた
そこでひとつ感情が渦巻く
"あいつが欲しい"

その感情は、いつもの"玩具が欲しい"と同じだと思ってたーー

それが恋だと気づかずに



――――――――――
やーーーーーーーっと書けた1話…
ちょっと久しぶりに読んだ夢小説が…
とある所の花宮くんが…!
もー、超絶好み過ぎてww
久しぶりに書きたくなった結果がこれww
意味わからんww
ゲス宮ラブ…笑
私、あーいうゲスい人、Sっけ強い人好きなんだなー、と改めて実感…ww
なんて好みだ…/(^o^)\

桜愛、についてですが
どうなるかわかりません笑
予定的には素の紅を知るも受け入れ紅初の親友的立場にしようかと…
まぁ展開で変わるでしょうねw

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