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あなたのための作戦

桜井恋人







僕は一ヶ月前、部のマネージャーの純愛さんに告白した
そしたら返事がまさかのオーケーで
僕たちは付き合うことになった




『あ、しょーいちーっ』
練習前、体育館に今吉が来るとぎゅっと抱きついてお出迎え
「お前も毎日毎日ご苦労さん」
けらけらと笑って純愛を受け止める今吉
『んー?今さらでしょ?
幼馴染みだしーっ』
ふわふわと笑う純愛
「せやけどなー、純愛
お前の彼氏にしてやりーや
すねとるで?」
ほら、と桜井を指差す今吉
『え、あー、良くん…』
体育館の隅で体育座りをしている
沈みすぎて頭にキノコが生えているように見える
『良くん』
桜井の前にしゃがむ
「……なんですか…純愛さん…」
明らかに声がすねていた
『その…すねてる?』
「…すねてません」
『嘘だー』
「…嘘じゃないです」
『じゃあこっち向いて?』
「…嫌です」
そんなやり取りが長々と続く
『りょーくーん…』
困り果てた純愛が半泣きになる
「あーあー、純愛泣きよんか?
ワシが慰めてやろか?」
後ろから今吉が来てそう言う
『うー…翔一…良くんが…』
今にも泣きそうな純愛が今吉に抱きつきかけた


「純愛さんは僕の彼女でしょう…?」
ぐいっと腕を引かれ桜井に抱き締められる
『りょ、良くん…っ』
「もう他の人には抱きつかないでください…」
ぎゅうっと強く抱き締められる
『…っ、う、ん…っ』
赤くなる顔を隠すため桜井の肩にうずまる

「よかったなー純愛
作戦成功とちゃう?」
にやにやと笑う今吉
『うー…一時はどうなるかと思ったけどね…』
「え…作戦って…?」
「んー?それはな
桜井が草食系すぎてまーったく手ぇ出さんからな
嫉妬でもさしたらええか思てな」
『普段から翔一には抱きつかないよ?
いくら幼馴染みっていっても抵抗あったなー』
「な…」
『これからは良くんにぎゅーするからね』


―――――――――――――
意味不明きたー

初桜井くん
謝らす機会がなかったな(笑)
しかも誰だー…

桜井くんも案外難しいですね…


リクエストありがとうございました!

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