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夏の風物詩?

今吉恋人






「もしもーし
純愛?何で離れようとしとるん?」
ガッと腕を掴まれる
『い、今吉先輩…』
腕を掴んだ張本人を見る純愛の顔はひきつっていた
「なー、こっちきいや純愛
純愛も話しにまざりぃや」
にこにこと言う今吉の顔はとてつもなく楽しそうだった
『い、やですよ…私帰りますし…』
ぐぐぐ…と腕に力を入れて拘束を解こうとするも虚しく
「ワシを置いて帰るんか?純愛は
薄情なやっちゃー」
にやにやと脅しの言葉を連ねる
『う…、でも、先輩…若松先輩たちと盛り上がってるじゃないですか…』
そう、部活終わりの体育館で突如始まった怪談話
怖いものの類いが大の苦手な純愛はこんな真っ昼間だろうと聞きたくない
それを知ってか知らずか恋人である今吉は恋人を降り掲げ脅し帰してくれない
「んやから純愛も参加しい?
若松の話めっちゃええで」
ぐいっと腕を思いっきり引かれバランスを崩す
『きゃっ』
ぽすっと今吉の腕の中に倒れこんだ純愛
ぎゅっと抱き締められる
『やだやだ帰るーっ』
バタバタと暴れるもパンツ見えるで?何て言われたら大人しくするしかないじゃないか

「………のとき後ろから声が」
「ぎゃーっ」
どんどんと出てくる階段話に盛り上がる部員たち
「ほんま若松の話はええなー
めっちゃこわいわー
なぁ純愛…
純愛?」
ケラケラと笑っていた今吉だったが純愛から返事がなくて心配そうに見つめる
『ふ、ぅ…』
ぎゅぅっと今吉のシャツにしがみつき怖さに耐えている純愛
若干ぷるぷると震えていて可愛らしい
「純愛そんなに怖いんだめやったんか」
『だ、だから言ったじゃないですかぁ…っ』
半泣き状態の純愛
「はは、すまんかったの
ほらぎゅーしたるから」
ん、と腕を広げると
『…ばかぁ…』
と抱きついてきた純愛

「ちょ、今吉さん
いちゃつくなら他でやれっすよ」
「ん?気にせんでええからはよ続き」
『若松先輩もうやめてぇぇぇ』


―――――――――――
ギャグ甘?
ギャグ…に、なってる?
夏ですからね
ホラーを(笑)

女子は大抵怖いもん苦手やなって意識はある今吉さんですけど純愛がそこまで苦手だとは思ってなかった今吉さん
ちょっと悪いなー思ってぎゅーしてあげる今吉さん
優しいんだかなんなんだか…

無駄に怖い話のレパートリーある若松w


八月ももう終わっちゃいますね
いやですねー
はぁ…来月も頑張ろ

リクありがとうございました!

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